ラインはおいしい北イタリアもおいしいチロルにもかじりつきたかったがアラゴンにオーストリアごととられた。
豊かな北イタリアは属国に任せるのも手、反乱もなく軍事的にも頼りになる。
…うーん、こいつはどうにもなりませんな。ロシアは遠い上アラゴンの方が財政的に余裕があるしオーストリアも同君下位にしっかり収まってしまっています。でもまだ内陸に土地はあります。そちらを目指して頑張っていきましょう。
オスマン!?どうやら英仏戦争に介入してきたご様子、英仏以外に形式参戦している我が国も列強ですから参戦タブが押せたのでしょう。
↑燃え上がる欧州、なおオスマンは財政が苦しいのか反乱鎮圧に追われ戦意は低いご様子。
オットー公「しかしこれだと拡張先がなぁ…。」
アンジェラ妃「海岸沿いはいけませんの?」
オットー公「いや俺この間ジェノヴァの海水浴場でおぼれかけたし…もう海は嫌だ。」
アンジェラ妃「しかし北ドイツの諸侯は我々をかなり警戒していらっしゃるのでは?」
オットー公「そうなんだよ。フランスは同盟国だしオーストリアも同盟国アラゴンの同君下位国だし…」
その時、オットー公の脳裏に電流が走る。
オットー公「それだ!」
オットー公「周辺の大国は我々の味方だ。つまり今ならいくらせめても包囲網を組まれて攻められることはない!」
こうして後に大侵略と呼ばれるスイスの拡張政策が始まったのでした-まるで帝国を壊していくかのように…。
トリーア滅亡。
サヴォイ滅亡。
ヘルレを北ドイツリージョンからたたき出す。
次の国との停戦が切れるまでブルゴーニュと遊ぶ。
ケルン滅亡。
ミュンスター滅亡。
こうして狂ったように拡張を続けたスイス公国は、余勢をかってザクセン公国に攻め込みます。
ザクセン公は多くの住民を先導してスイスの帝国主義的侵略に抵抗しますが数の暴力の前にジリ貧となり遂に全土を制圧されてしまいます。
ザクセン公「ど、どうか家族の命だけは…」
オットー公「いいだろう。では領土はすべておいてどこへでも行くがいい。」
かくして広大なザクセン領*1を奪い取ったスイス公国に対して北ドイツ諸侯の警戒度はついに限界を突破します。
特にライン北部に命脈を保っていたクレーヴェ公国がスイス公国との長年にわたる同盟を破棄したことは彼らの警戒を表す象徴的な事件とされています。
かくして神聖ローマ帝国は事実上崩壊した。ザクセン侵攻が終了した1592年以降も帝国としての枠組みは存続するがスイスの膨張とオーストリアに対するアラゴン支配によって南、中央ドイツは諸侯の手から失われる。封建的に諸侯が結びついた時代は終わりを告げた。そして北進を続けるスイス公国の前にも大きな壁が立ちはだかろうとしていたのだった。
第2章 ドイッチュラントを朱く染めて 完
次回予告
行き過ぎた侵略は恐怖を呼び、周辺国家間の団結を促した。拡大を阻まれ更なる力を求めるオットー公の目には国内が映っていた。次回第13話AAR/Helvetia/バルトライン連合。貴様はいつも、我々の邪魔をする…。
???AAR/Helvetia/スイス卿の休憩室2???