バーデンを撃破したスイスの次なる獲物はヴュルテンベルクであった。攻撃の口実は「穀物輸送を止めると脅された」といったある意味スイスにとっての死活問題であったがこの情報の信憑性は低い。その後オーストリアからの非難の使者を避けるようにサヴォイへと侵攻。途中レオナルド代表が変死する不幸に見舞われつつもスイス陸軍元帥ユーリヒが新代表に就任、そつなく戦争を勝利で終わらせるのであった。1444年以後の一連の軍事行動はスイスの平和裏な都市連合の拡大を危惧する諸侯からの防衛戦争であるという見解を示す歴史家も一定数存在する。当時のオーストリア大公も「スイスは自分の裏庭に足を踏み入れたに過ぎない」と悔しそうに語ったとされる。しかし1454年5月、事件は起こった。
同盟参戦してきた自由都市はなるべく同盟国に渡そう。解放されても自由都市には戻らないので障害物が一つ減る。
では新代表ユーリヒ君の元スイスが初めに突る国を紹介します。それは…………
ミラノです。ちなみに次回予告に特大ヒント*1が書いてありました*2。
味方 | 敵 |
スイス | ミラノ |
ジェノヴァ | ブラウンシュヴァイク |
まずははるばる南下してきたブラウンシュヴァイク軍を蹴散らします。
後はしばらくミラノとの包囲合戦です。
どうやらブルゴーニュも戦争を始めた様子、プロヴァンス側にフランスがいないので余裕でしょう。大体包囲を済ませたらジェノヴァを包囲しているミラノ軍に突撃します。
殲滅。
首都ミラノを奪いました。ジェノヴァにはパルマをあげています。
さて、かくしてユーリヒの権威付けは成功裏に終わりました。無事続投です*3。しかし…
はい。御覧のとおりAEが爆発しております。外交官も足りず周辺国に睨まれ拡張戦争ができません。まあこの後7年ほど頭とAEを冷やすことになります。でその間何もないのもアレなので以下にプレイ中のちょっとしたスクショを張っておきます。
15世紀中旬のミラノ征服はスイスに2つの重要なものをもたらした。1つは侵略戦争が周辺諸国を予想以上に怒らせるという教訓、もう1つはあくなき征服欲である。ミラノの富はこれまでの貧しかったスイスの民にとっては羨望の的であり、それを手に入れた共和国政府にとっても貴重な資金源となったのである。戦争=儲かるの方程式が成り立つのは傭兵稼業だけでは無かったのだ…。
序章 スイスの目覚め 完
次回予告
戦争経済に目覚めたスイスが7年の雌伏の末とうとう動き出す。万の民の命の上に共和国は何を見出すのか。次回4話AAR/Helvetia/戦争卿ユーリヒ。戦争が戦争を呼ぶ。それがこの世の理。