元首フレンチェスコは目が覚めた。長い夢を見ていたようだった。彼が現在元首を努めるヴェエツィアは、世界一の交易・経済大国になり、最大の海軍国であり、4番目の陸軍国家だった。そして、世界第二位の州数を持ったのだ。
……しかし、それは決して面白い夢ではなかった。夢の中で、何者かがしばしばヴェネツィアに対して不利な自体が起こると、時をまき戻していた。人の理を超えたそのような行為を、現実主義の彼は受け入れることができなかった。
彼は思った「そうだ。アイアンマンモードでやろう^^」
※ 予定を変更してアイアンマンモードでお送りします。従って、オーストリアに宣戦布告されて滅亡して終わる可能性とかぜんぜんあります^^。
1444年当時、ヴェネツィアは23隻の艦隊と、一万三千の陸軍を有していた。これはイタリア内においては圧倒的な大国ではあった。しかし、陸軍はオーストリアやハンガリー、そして台頭しつつあったオスマン帝国に対抗しうる戦力ではなかった。それは兵力の差はもちろんのこと、彼らは陸軍国家であり、陸軍にボーナスを有しているからであった。
また、海軍もまた、アレキサンドリアという、当時の世界最大の港を有するマムルーク朝に対して劣勢であり、また、オスマン帝国と互角程度の戦力しか有していない。
フランチェスコは、まず、フェラーラやマントバと同盟を結び、後背を固める。(ミッション)そして、既に属国になって久しいナクソス公国併合の為に大使を送る。また、オーストリアとハンガリーに対しても友好関係を築く事を努めた。(リロードができないのでチキンプレイです^^)
彼は周辺国に対して、理想的な友人を演じた。だが、その鋭い眼光は、常に開戦の口実を探していたのだった……。
そして、1447年、事件が起こった。ラグーサによる、大使侮辱事件である。
ラグーサは、アドリア海の海洋都市国家としてしてはならないことをしてしまった。ささいなことでヴェネツィアに、開戦の口実を与えてしまったのである。
ラグーサに宣戦布告したヴェネツィア軍はダルマツィアから八千の兵を送り、ラグーサを攻撃。翌年には併合した。
ラグーサ併合後、フランチェスコはウィーンに派遣していた商人をラグーサに派遣した。
1453年、ヴェネツィア元老院では激しい議論が行われていた。自国の方針を巡っての一大論争である。
派閥は主に2つあった。それは交易に力を入れるべしという一派と、海軍に力を入れるべしという一派である。
激しい議論が行われた結果、元老院は海軍強化を決定した。
これは、オスマン帝国やマムルークに対して優位な海軍力を獲得しようというものであった。マムルークはキプロスを保護しており、マムルークに対して優勢な海軍力を持たなければこの地の獲得が難しいという考えがあった。また、オスマン帝国は領土を海峡によって分断されており、ボスフォラス=ダーダネルス海峡を封鎖することが、ヴェネツィアにとって帝国に唯一勝利しうる手段に思えたのだ。
ヴェネツィア元老院は、秘密裏にある工作をしていた。それはビザンツ帝国領モレアに対する領有権主張の工作である。ヴェネツィアは対岸のクレタ島を領有しており。それを切り口として領有権の証拠を集めていたのだ。
1457年、 ヴェネツィアがビザンツ帝国に対してモレア領有権を主張。
1458年、 ヴェネツィアがビザンツ帝国に対してモレアを要求し宣戦。ビザンツ帝国をセルビア、ワラキアが支援。同年、ヴェネツィアが、ギリシャのビザンツ領及びコンスタンティノープルを攻囲。ワラキア軍がラグーサを攻囲するがヴェネツィア軍が撃破。セルビアからボスニアが横長に独立。セルビア・ヴェネツィア間の国境がボスニア領になり、セルビア、ワラキアは事実上の脱落。
1459年、ビザンツ領完全占領。和平交渉開始。
1459年、ヴェネツィアとビザンツ帝国の講和会議が開かれていた。完敗したビザンツ側は、ギリシャ全土を失う覚悟で席に望んだが、ヴェネツィアの要求は彼らの予想を遥かに上回るものであった。
曰く、
「皇帝はコンスタンティノープルを退去せよ」
ローマ帝国の後継者として、ビザンツ帝国が面目を保っている最大の理由が、交通の要所である千年の都、コンスタンティノープルを領有していることにあった。したがって、帝国側にとって、受け入れがたいことであった。しかし、結局のところ、彼らは強欲な商人の要求を受け入れることしかできなかったのだ。
皇帝は、コンスタンティノープルを去った。そして、同時に、彼は帝国の滅亡を確信した。彼の行くモレアは、ヴェネツィアが領有権を主張しており、それが一定の説得力を持っている土地なのだ。和平期間の終了後、再度ヴェネツィアが宣戦してくるのは間違いなかった。
1459年、コンスタンティノープルは陥落した。ヴェネツィアは、ヴェネツィア、ラグーサ、コンスタンティノープルという東地中の四つの交易ノードのうち、三つを直接支配する大国となったのである。
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