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EU4はモナークパワーを拡張に使えば技術発展が遅れ、
技術発展に使うと拡張が滞る、モナークパワー管理ゲームです。

非常によくできたゲームなのですが、致命的な欠陥があります。
それが、序盤にDIPレベルを上げるメリットが存在しないという事です。

DIPレベルを上げると、交易と、海軍が強化されます。

けれども、交易を強化するよりも新大陸で賠償金を得る方が儲かります。
新大陸やアフリカの国々は、いずれ欧州の強国に併合されてしまうので、
いつまでも賠償金で生活できるわけではありませんが、中盤までの賠償金は圧倒的です。

また、海軍についても、少なくとも中盤まではDIPレベルは不要です。

AIは交易船を作成して軍船を疎かにします。
プレイヤーは交易船を造らず、全てを軍船に費やします。
AIは海軍技術で先行しているにも関わらず、
海軍リミットを戦闘力の低い交易船で浪費しているので、
プレイヤーとAIが戦えば必ずプレイヤーが勝ちます。
軍船の建造資金はアステカ貯金箱を一度割るだけで事足ります。

自国のDIPレベルが3あれば、DIPレベル15の海軍大国に勝つことができます。
艦隊更新には時間差があるので、DIPレベル3で勝てなくなるのは、17くらいからです。
DIPレベルが3あれば、イングランドだろうが、トルコだろうが、簡単に倒すことができます。

DIPレベル3戦略とは、中盤までは新大陸とアフリカの貯金箱を割り、
新大陸からイングランド、オランダへの交易で稼ぐ戦略です。

唯一、中盤までにDIPレベルを上げるメリットは大使館です。
外交官が1増えるというのは非常に強力なメリットなのですが、
1500DIPポイントと1000goldは費用対効果が悪すぎるので無視します。

そんなわけで、イングランドの海軍を壊滅させて本土に領地を得ます。
あとは得た領地を属国に二束三文で売却してから併合して終了。
イングランドは孤島であるが故に領土を奪っても周辺国との
関係悪化が緩やかなので、さくさく占領できるおいしい土地です。

現在のバージョンでも上陸阻止ロジックに致命的な欠陥があり、
英国が3万の兵を有していても、輸送船が4もあれば上陸可能です。
対英用に作った艦隊は維持費が重いので、
英国艦隊壊滅後に解体して軍縮を行います。

・DIPレベルで交易力を上げるよりも賠償金の方が儲かる。
・DIPレベルで海軍力を上げずとも、英国海軍は倒せる。
・DIPレベルを上げるメリットはないに等しい。

というゲーム設計上の欠陥を利用した拡張戦略です。
自分はユニークアイデアも港も持たない1プロビ国である
アーチェンでも英国併合と北米独占を成功させていますので、
大抵の欧州国であれば、ほとんど同じ戦略で遊ぶことができます。

少し間が空いてしまいましたが、以上です。
EU4はグランドキャンペーンを超高速8時間程度で完走しても楽しいし、
30年に10時間かけて遊んでも面白い、パラド最高傑作の1つだと思っています。


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