フランスの介入により、ブルゴーニュ公のワロン地域への野望は頓挫した。
フランスはブルゴーニュ公国からノルマンディー東部の都市コーを回収し、さらに、要衝オークセロワを奪い、公国の喉元に鋭い刃を突きつける。
高揚する国威と武威、湧き上がる熱狂。しかしフランスは、ただ静かにその眼光を北方へと向けていた。
ブルゴーニュから解放してあげたピカルディ公国と同盟し、属国化の提案をしたのだが……
北方都市コーの東隣の国か~
(画像上部の薄黄土色の国がピカルディ)
どうやらピカルディの中核州がうちの領土、パリ真北のヴァロワにあるみたいで……
あっ……
気安く話しかけないで。*1
あたしのヴァロワを返してくれたら考えてあげるわ。
(属国になる気一切なし)
失敗という他ない、申し訳ない……*2
下手をしちゃったなぁ
ブルゴーニュ戦後、国王シャルル7世が崩御。
かなり疲れていたようだ。
イングランドとの決着を見せてやりたかったな……
多くの領土を奪還した立派な国王陛下でありましたな。
シャルル7世勝利王、万歳……!
ああ神よ、かの者に永久の安らぎを与え給え……!
順当に王太子のルイ殿下が即位されました。ルイ11世です。
後継者はガストン殿下、かなり優秀な模様。
フランス王家は安泰だな。
シャルル7世も喜んでいることだろう。
ブルゴーニュ戦中、統治アイデアの2つ目を取得完了いたしました。
「コア化コスト-25%」です。今後の征服や、本土(ステート)作成に大いに貢献することでしょう。
(うわ、いつからいたんだこの人……)
うむ、素晴らしい。
タイミングとしては上々だ。
といいますと、すぐにでも征服ですかな。
いよいよアラゴン? それともブルターニュ公……?
ブルターニュ公だ。北方の平定を完遂し、北と西を安全圏としたい。
しかし、その前にやらねばならぬ事がある。
イングランドとの国境、ノルマンディー地方を前に、総勢45,000のフランス軍が展開していた。
むせ返るような闘気が国境を覆う中、フランス王の双眸に映っていたのは、因縁の地・メーヌであった。
清算の時は来た。
百年に渡るイングランド王家との戦いに、今、完全なる決着をつけようではないか。
さあノルマンディー公よ、誰が真のフランス王か身をもって思い知るが良い!(宣戦布告)
1462年10月14日、フランス・ヴァロワ家はイングランドに対し宣戦布告。
開戦と共にフランスの兵士たちが我先にとイングランド領ノルマンディーへと攻め入った。
完全に虚を突かれた格好となったイングランドは大陸領への兵士輸送が間に合わず、ノルマンディー全土が次々にフランスの実効支配下となっていく。
此度の戦争、あちらは低地地方の2国を引き連れています。
また、友邦カスティーリャが内乱鎮圧に忙しく参戦しておりません。
くれぐれも油断なさらぬように。
確かに、低地諸国からイングランド兵が上陸してくる可能性はある。
が、もはや今のフランスは以前とは格が違う。
数はもちろんのこと、士気も練度も遥かに向上した。問題はない。
ノルマンディー占領軍は2万ほどいれば十分だろう。
残る軍はすべて、ユトレヒトおよびフリースラントに向かわせるのだ。
イングランドの上陸拠点を少しでも多く、早く、潰しておこう。
ユトレヒトとフリースラントの合計兵力は約12,000。
対して、西から押し寄せるフランス軍の数は24,000。
士気も練度もフランス軍が凌駕しており、フランスによる包囲・占領に対して、彼らは為す術がなかった。
報告です、フリースラント方面にて我々の軍24,000がイングランド連合軍25,000を撃退したようです!
さらに同盟国のプロヴァンス公が追撃に入り、これを殲滅したとのこと!
重畳至極!
まさに決定的な勝利であった。
そこへさらに、イングランドへ追い打ちが――
使者より報告です、ぶ、ブリテン島が……!
スコットランド、イングランドに対して宣戦を布告。
大義名分は「国境地帯・ノーサンバーランドの征服」。
ああ神よ、その誉れよ永遠なれ!
あなたの大いなる祝福に感謝します!
挟撃だ!
これでイングランドは海を超えて我々を攻撃する余裕がないだろう、何せまさに今、陸続きの侵略を受けているのだから!
スコットランド軍の進撃もまた凄まじかった。
国境沿いのイングランドの要塞を速攻で攻め落とし、その後相次いでイングランド本土を占領し続け、イングランド軍の供給源を絶った後、その兵力を着実に粉砕していったのである。
まるで、イングランドに対する積年の恨みを爆発させるかのように。
スコットランドによる奇襲はフランスによる宣戦布告から半年ほど後のことであり、その見計らったかのようなタイミングは、これ以上ないほどに完璧であった。
もはやイングランドがフランスを迎撃できないことは誰の目にも明らかであった。
フランスとの開戦より2年後の1464年、イングランドはついにその兵力を完全に失う。
スコットランドに感謝しよう。清々しいほどに、我々の完全なる勝利だ。
――1464年12月8日。
フランス王国は、イングランドに対しその大陸領のすべてを請求する。
スコットランドによる侵略を前に本国存亡の危機に立たされ、加えて重度の戦争疲弊、負債、そして致命的な兵力の喪失に苦しむイングランドは、渋々それを了承。
同日、フランスとイングランドの間に講和条約が締結され、戦争が、百年戦争が、ここに終結したのだった。
モンジョワ、サン・ドニ!
イングランドのフランス王国からの追放が、悲願が、ついに成就した!
諸聖人よ兵士たちよ感謝する、ワインだ、今宵は呑み明かすのだ!
フランス王国万歳!
うおおお、フランス王国万歳!
百年戦争の終結に伴い、フランスの王権はその正統性をより高め、権力をより盤石なものとした。
フランス王の威信と武威は他のどの西欧諸国よりも抜きん出て躍進し、王国はいよいよ大きく羽ばたこうとしていた。
百年戦争終結から僅か数か月後、フランス軍はブルターニュ半島へと進む。
さあ、北方平定の総仕上げだ。今後の東方進出のため、ブルターニュ半島を安全なる後背地としよう。
ブルターニュ公はイングランドと同盟を結んでおりますが、そのイングランドは現在スコットランドに手一杯なため参戦不可。
そして他の同盟国はいずれも小国。
ブルターニュ攻めのタイミングは今をおいて他にないでしょう。
ユトレヒトとの戦いはかれこれ3度目、腐れ縁ですな。
先程停戦したばかりだというのに、同盟国に対して義理堅いというか何というか……
開戦とともにブルターニュ公領全域に進軍し、その主力7,000を速やかに殲滅。
フランス軍は返す刀でユトレヒトへと攻め入り、包囲と占領を繰り返した。
\わーい無人だ詰め込めー!/
1466年11月、軍を一切持たないブルターニュ公は、自国が全土占領されていること、同盟国が降伏寸前であることからついにフランスの軍門に下る。
ブルターニュ公領はすべてフランスに併合され、これをもって、フランスによるブルターニュ半島の征服は完遂したのだった。
北方の平定は果たされた。
これで北と西から陸続きの脅威を完全に排除し、安全な後方とすることができたぞ!
1444年開始時と比べ、大分フランスらしい国土になってきた。
まだ歪な飛び地や未回収の地域が沢山あるが、それでも美しい国土だと思う。
今後は堂々と、フランス王国と名乗るとしよう。
(あ、ナバラが統合されてる……)
フランスは国土も綺麗だし、色もいい。
フランスの青って本当に良いよね。
わかる~
(イングランドがすごいことになってるな……)