&ref(): File not found: "" at page "AAR/メディチ家の足跡/小さくなった世界"; |
奴隷の効率のいい詰め込み方指南書の挿絵 |
ヨーロッパが世界に進出するに従って、これまでは地方の交易が合わさって出来ていた貿易システムが世界規模になっていきます
アジアでは、琉球王国を放逐したポルトガルに代わってオランダが中継貿易の担い手として巨利を得ました
アメリカ・ヨーロッパ・アフリカ間では三角貿易が確立され、太平洋ではマニラからアカプルコをスペインの貿易船が行き来するようになります
東欧は急激に人口を増加させる西欧に輸出するための農産物生産に特化し、農奴制が強化されます
アメリカ大陸でも西欧に輸出する物品生産のため、原住していたインディオたちにエンコミエンダ制と呼ばれる強制労働が課せられました
海を介して繋がった世界は、やがて西欧を中心とした「世界分業システム」に移行していきます
多くの想いを踏みにじりながらも成立した近代世界
世界中を駆けるヨーロッパ商人の後ろには数多の涙が隠されていました
ですが確かに、少なくともヨーロッパにとっては、世界は小さくなったのです
ワールドワイドになったのは貿易や農業だけではありません
人がいる場所は争いの起こる場所
戦争も同時にワールドワイドになっていきました
この世界のイタリアも世界中で戦争をやる羽目になります
何気なくマップを動かしていると、ニューイタリーがフランス領フロリダに攻撃されているのが目に入ります
しかも例に漏れず負けそうです
放っておくわけにもいかないのでニューイタリーを守るべく介入します
というわけでフランスとの戦争です
それにしても5000キロも離れた相手の返事が一瞬でわかるとは、この世界の人は相当声が大きいに違いありません
サボイの山岳地形を利用してフランス軍を次々と肉団子に変えていきます
東から同盟国ポーランドの援軍が駆けつけたところで勝敗は決しました
フランスはアイルランドのミースをイギリスに渡し、その西のマンスターを独立させます
もうフランスもそこまで苦戦する相手ではなくなりました パックス・イタリアーナに少しずつ近づいているようです
今度はニューポルトガルがニューイタリーに宣戦
負けそうなので再びイタリアが介入です
なんだか植民国家には利益以上に不利益を被っている気がします
アメリカに上陸したイタリア軍はニューポルトガルの大部分を占領しました
占領地を割譲させて和平成立です
取った土地は全てニューイタリー領になりました
これでしばらくは平和でいられるでしょう
&ref(): File not found: "5" at page "AAR/メディチ家の足跡/小さくなった世界"; |
ほとんど真っ白 |
と思っていたところでフロリダがニューイタリーに宣戦
ほんとなんなんだ
しかし今や北アメリカ最強となったニューイタリーに勝てるはずもなく、フロリダはボコボコにされました
イタリアは介入しなくても済んだことに胸をなで下ろします
するとフロリダが本国に応援を求めたのか、フランスが介入して突然戦争が勃発しました
売った喧嘩に負けそうになって警察を呼ぶなんて小物もいいところです この戦争はチンピラ戦争とでも呼称しましょう
結局フロリダから南部を獲得して戦争は終わりました フランス本国にはマンスターの北の何とかという国を独立させます
その後フロリダは音もなくカスティーリャカナダが併合
チンピラには丁度いい最期です
&ref(): File not found: "17" at page "AAR/メディチ家の足跡/小さくなった世界"; |
フランスは新大陸から叩き出されることになった |
そして10年後
ロンバルドブラジルが戦争に巻き込まれます またお前か
すぐにイタリアが介入してスペインとの戦争が始まりました
&ref(): File not found: "12" at page "AAR/メディチ家の足跡/小さくなった世界"; |
「敵前上陸」ってのがやってみたい!というプレイヤーの欲望の犠牲になるイタリア軍の諸君 |
そして終わりました
本土までやってきた精強なイタリア軍の前に、スペインは成す術もなく敗れます
東南アジアのスペイン領を全て奪い、保護国も全て解除させました
もうイタリアにとってスペインは敵ではありません
スペイン「は」敵ではない
本当の敵は別にいるのです
世界中の戦争で勝利を収めるイタリア
ところが、そのイタリアでも未だ世界二位
上には上がいるのです
世界一の名を欲しいままにするその帝国の名はオスマン帝国
東ローマ帝国の喉元に剣を突きつける形で現れたかの国は順調に成長
15、6世紀には世界一の大帝国としてその名を轟かせます
17世紀には北アフリカの大半を抑え、地中海の海軍力でもイタリアと伯仲、というか若干上回るほどになっています
オスマン帝国とイタリアは、通商禁止などの小さな衝突を繰り返しながらも戦争にまで至ったことはありませんでした
しかし、どちらも地中海の覇権を争う帝国
二国が戦場で刃を交えるのも時間の問題だったのです
ゲーム開始と共にバルカン半島ではクロアチア、ボスニア、セルビア、ハンガリーが血みどろの戦いを繰り広げます
2,3世紀にも及んだ動乱を止めたのはセルビア王国
今ではかつてのハンガリーを大きく超える国力を有する、イタリアの重要な同盟国です
四方へ膨張するオスマン帝国は遂にヨーロッパへの侵攻を始めます
サラエボで何があったのかは知りませんが、オスマン帝国と直接国境を接するセルビアが標的になりました
これを許すことは即ちキリスト教世界の敗北と同義
パックス・イタリアーナのためにも見逃すわけにはいきません
イタリアも参戦だ!セルビアを守れ!
ポーランドの方が先に参戦したので盟主はポーランドになってしまいましたが、やる気では負けません
主要国だけでも、オスマン帝国対イタリア、ポーランド、オーストリア、オランダの戦いになりました
これだけの規模になると、世界大戦と呼んでも差し障りないかもしれません
地中海帝国の座を得るのは果たしてどちらなのか
陸上ではポーランド・オーストリア・セルビア軍が無双
世界一の陸軍数を有するオスマン帝国でもこの連合軍相手には敗北を重ねます
途中オーストリアが別の戦争のために抜けたものの、大勢に影響はありませんでした
連合軍はバルカン半島の大部分を占領下に置きます
海上ではオスマン帝国艦隊を各個撃破したイタリアが制海権を握ります
地中海に浮かぶ不沈空母クレタもイタリアの手に落ちました
クレタ島は、第二次世界大戦でドイツ軍と連合軍が死闘を展開した戦略要地です
さらには・・・
&ref(): File not found: "24" at page "AAR/メディチ家の足跡/小さくなった世界"; |
コンスタンティノープル陥落! |
何だかしみじみと感じるものがありますね
第一次世界大戦では英仏が失敗したイスタンブル攻略作戦も、イタリアの海軍力を持ってすればお茶の子さいさいです
因みにこれはガリポリの戦いとして戦史に残っているので、気になる方は調べてみてください
コンスタンティノープルを占領したイタリアはクレタ島を獲得して単独和平します
案外あっさりしたものです
これだけ大勢で殴れば当然でしょうが
イタリアのインド艦隊がどこからともなく現れたオスマン帝国艦隊100隻に壊滅させられたりもしましたが、勝ちは勝ちです
その後盟主ポーランドとの和平でオスマン帝国はトリポリとシリアを独立させられます
恐ろしいのはそれでもまだランクが一位であることですが、我らがイタリアに抜かれるのも時間の問題でしょう
オスマン戦でオーストリアが抜けたという別の戦争とは何でしょうか
気になってマップを西に動かすと、そこには恐ろしい光景が広がっていました
&ref(): File not found: "18" at page "AAR/メディチ家の足跡/小さくなった世界"; |
パリが燃えているな |
真っ赤に染まるフランス
17世紀の百年戦争にオルレアンの少女は現れなかったようです
この後ブリテン島のコーンウォールがイギリス領となり、数年後にはアイルランド全島がイギリスに帰しました
イギリス連合王国、いわゆるUKの成立です
フランスを仮想敵国としているイタリアも彼らに祝電を打ちます おめでとうイギリスいやUK
イギリスの国家元首が護国卿になっていた気がしましたが気のせいでしょう
&ref(): File not found: "6" at page "AAR/メディチ家の足跡/小さくなった世界"; |
ロードプロテクターって・・・やだかっこいい |
&ref(): File not found: "3" at page "AAR/メディチ家の足跡/小さくなった世界"; |
カレリアは心の故郷 |
17世紀の中頃、デンマークはロシアとブランデンブルクにフィンランドを独立させられたようです
おそらくシモヘイヘが大活躍したのでしょう
できれば関わりたくないことです
それと、これはヨーロッパではありませんが、急に世界の全容が大体わかるようになりました
こんなにハッスルしているウズベクを見たのは初めてです
&ref(): File not found: "16" at page "AAR/メディチ家の足跡/小さくなった世界"; |
それはそうと一度でいいから清の成立が見てみたい |
上の画像では見えにくいですが、実は列強のアジア進出が激化しています
マダガスカル島にオランダ、インドネシアのちっこい島にイギリス
そしてティムールの横で見えにくいですがインドにもイギリス領
それとイタリアの横で見えにくいですが同じくインドにポルトガル領 お前らはカメレオンか
これはわかり易いですが、シベリアにどどんと腰を据えるスペイン
他にもスペインの保護国が結構あります どれかは忘れましたが
インド征服に励んでいると突然ポップアップが現れます
急いで地図を見てみると、カスティーリャカナダのケベックのあたりがイタリアンカラーに染まっているではありませんか
カスティーリャカナダがニューイタリーに戦争を仕掛けて返り討ちにされ、それにスペインが介入したとか
もうゲシュタルト崩壊してしまいそうです
イタリアは怒りに震えています
こう何度も戦争に巻き込まれてはたまったものではありません
スペインには一度イタリアの力を思い知らせてやらなくては
西地中海の海底をスペイン船の残骸で埋め尽くしながらイベリア半島に陸軍を送り込みます
スペイン本土は瞬く間にイタリア国旗で埋め尽くされました
怒りに震えるイタリアは苛烈な条件を突きつけます
&ref(): File not found: "18" at page "AAR/メディチ家の足跡/小さくなった世界"; |
地中海に冠たるイタリア帝国 |
カスティーリャカナダは13州に属する土地をニューイタリーに割譲
スペインは西地中海のバレアレス諸島と、イギリスよろしくジブラルタルをイタリアに割譲しました
ついでに交易力もイタリアに渡してもらいます わーお金がいっぱいだー
これにより収入面でもトップに立ったイタリア
二つの戦争を経て、イタリアは完全に地中海の覇権を握ったのです
ヘゲモニー国家への道をひた走るイタリア
しかしそれは同時に終わりなき戦いへの道でもありました
覇権とは砂のようなもの
しっかり握っておかなければ簡単に手から滑り落ちてしまいます
それが導く未来も分からないまま、イタリアは剣をふるい続けるのでした
そしてそれはイタリアの混迷の始まりでもあったのです
前 ほとんど太陽の沈まない帝国 次 迷走する帝国