あいつらは暫く帰ってこないぞ
……まるゆ嬢ちゃん、暇ならこれを読んで見ないか?
ああ、世界征服を目指す無謀なお姫様の夢物語のようだな
実はこの物語の解説をまるゆにするようシバドックから頼まれて俺はここにきたんだ
解説がいるような難解な御伽噺なのですか…?
まるゆ難しい本を読むのはちょっと…
多少は難しいかもしれん
ただ女も度胸。なんでも読んでみるものさ
(Link:AAR「女王想話」第1話)
<<Attention!>>
ここからはAAR「女王想話」で省いている世界征服実績における解説部分を行います。
読者の皆様からすると面倒な作りでしょうが基本的に「きた、みた、なぐった」な解説を省くことで物語の雰囲気を保ちたいということでご容赦ください。
後、全然初心者向けでもないことも留意してください。
「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」
説明不要の有名人のセリフだな。
架空発言だったり発言の趣旨と意図が違うって説もあるぜ。
後、エドワード・ギボンは実在の人物だが「大英帝国興隆史」という本は書いていない。
彼の著作で有名なのは「ローマ帝国衰亡史」だ。
AARトップに「史実人物の発言はフィクション」だと銘打っているがこの手のわかりにくい虚構が随所にあるから検索して探さないように。
いきなり王様に的確な助言をする犬を連れた白粉顔の道化師って何者なのでしょう…まるゆすごく気になります!
さー、誰なんだろうなー(棒読み)
ただここでのアドバイスとやらはオーベルンシュタイン教師が今日の講義で教えたことのようだな。
百年戦争開始時まで話を戻す。
前回講義では省かれているがこの段階で外交戦略がスタートしている。
まず大国との同盟だが開始時はver1.5.0だったから一つしか結べなかった。
(1.5.1からペナルティが半分になった)
そこでブルガンディの矛先が百年戦争中イングランドに向かないよう、こちらも同盟を組む必要性があったわけだ。
何度か開始時にリロードしているとわかるが、初期のNPC国家rival指定は毎回違う。
イングランドの場合、ブルガンディ、フランスからrival指定を食らっているが他はほぼランダムだ。
そこで同盟締結先なんだが、このプレイではオーストリアを選択している。
カステラのほうがいい気もするがrival指定貰っているから諦めたようだ。
この両方からrival指定貰っているならリロード(再スタート)したほうがいいかもしれんな。
マリー誕生の項で王妃マルガレーテ・ランカスター(ハプスブルグ)がハプスブルグから嫁いだという部分があるが、それはこのプレイでオーストリアと同盟、婚姻を結んだことに由来している。
このプレイにおける世界征服達成までの悩みだが、外交関係枠が全然足りていないということだ。
最終的には12の外交関係枠が手に入るが常に限界を越えている状況だった。
そこで役に立たないポルトガルとの同盟をこの段階で絶対成功しないcall to arms(援軍要請)で切っている。
放って置くと百年戦争中に北アフリカ征服の援軍要請が飛んできて断れば最大士気に影響する威信低下、受けるとフランス封鎖中の艦隊の安全が危なくなるから厄介になりやがるからな。
わざわざ成功しないcall to armsを出す…?今日はまるゆの理解が及ばないところでの話が多いです
自分から切るとポルトガルのopinionが下がっちまう。
相手の同盟不履行を原因にして切ったほうがいいわけだ。
イングランドからポルトガルへのopinionは下がるがこれ以降同盟する気がないので問題ないぜ
1449年に百年戦争が終結したが同君連合では下位構成国の収入が手に入らないからイングランドの収入はあがっていない。
国王能力ALL0、借金返済、人的資源回復待ちの三重苦でとてもじゃないが戦争できる状態にないところだ。
そこで作中描写ヨーク公リチャードの差配でアイルランドを外交手段で属国に置こうと尽力したとあるようにイングランド=フランス同君連合国家の武力を背景に外交属国化を試みている。
必要なopinionは百年戦争中に暇を見てはあげているから時間もかからなかったしな。
アイルランド位なら外交枠を使ってまでわざわざ属国にしなくてもいいじゃないですか?幾ら戦争復興中といえども余裕で踏み潰せそうです
ここでは講義用にブランデンブルグプレイをしていた時、戦争終了後やたら包囲網を組まれてしまったことからver1.5の対抗同盟にかなり警戒を抱いていたところだ。
だから小国といえども直接武力併合するのに二の足を踏んでいた。
TIPSの「激おこ?(CoalitionとOutraged)」
http://eu4.paradwiki.org/index.php?TIPS#n605e73c
AAR「翼持つ槍騎兵は世界に羽ばたく」の一話
http://eu4.paradwiki.org/index.php?AAR%2F%E7%BF%BC%E6%8C%81%E3%81%A4%E6%A7%8D%E9%A8%8E%E5%85%B5%E3%81%AF%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AB%E7%BE%BD%E3%81%B0%E3%81%9F%E3%81%8F%2FPOL%E6%A7%8D%E9%A8%8E%E5%85%B5N01
征服ペースをあげるためにCoalitionをなるべく回避することは必須だ。
Coalition条件が「激おこ?(CoalitionとOutraged)」項目によって示されたことで上手くやればどうとでもなることがわかった。
そしてAAR「翼持つ槍騎兵は世界に羽ばたく」の一話で「武力属国化する際に該当国の戦勝点が100%に収まるか」が事前にある程度計算出来ることがわかったことも重要だった。
この二つの情報がどう結びつくかは次回に回すが、世界征服において非常に重要であり基本方針の一助になっている。
基本1468年までのヘンリー6世の治世化では借金返済と小国を外交で属国化、後はブリタニーだけ武力で属国化したくらいしかやっていない。
百年戦争後すぐにaggがあがる行動をするとフランス同君連合で30ほどaggが上昇しているからCoalitionが出来てしまう。
外交枠を節約する為にアイルランドで戦争が起きたら仲の良いほう(外交属国を狙っているほう)に対して金銭援助していたりする。
このようにNPC間の抗争コントロールもある程度するとスムーズに征服が進行するだろう。
友好度の上げ方はTIPS欄「まずはお友達から」項目を参照してくれ。
そこに書いていなかったので付け加えると助成金(subsides)でも友好度を+15まであげられるから最終手段に使うのもよいだろう。
subsidesはver1.5から戦争をしていなくても使えるようになった。
上記NPC抗争コントロールする際の援助にも使えるしで便利だぞ。
ただ従属国家に対しては使用できないので外交併合狙いには使えないぜ。
同君連合しても解除されては意味がない。
フランスのopinion回復も全力で行わなくてはいけない。
ヘンリー6世がALL0能力だからなのか知らないが、フランス側で起きているイベントでガンガンopinionが下がっていくのに注意だ。
ideaの1手目はdiplomatic。
基本常にベターなやり方を捜すように推奨しているが、今回だけはこれ一択しか考えられない。
今までideaの解説は受けたことがありませんがdiplomatic ideaはそんなにすごいのでしょうか
世界征服を狙うにあたって全ての効果が非常に有効になるといっても過言ではないぜ。
特にボーナスの「外交行動による安定度低下の減少」は大義名分無し宣戦、停戦期間中宣戦による安定度減効果が緩和される。
これは上記の行動によって上昇する戦争疲弊の緩和にも繋がる。
このidea無しでは政治点が足りない為に侵略ペースが低下してしまうだろうな。
まずはこのideaのコンプリートを目指す。
dip技術レベルの遅れで海洋大国イングランド(笑)になるが、ナショナルアイデアの効果(海軍士気、船戦闘力増加)で船数揃えれば海戦でも負けることはないから多少遅れても大丈夫だ。
1459年にようやく百年戦争の借金完済。
イベントとかで借金増えたりしたから10年もかかっているな。
オーストリアからの同盟履行だ。
本国は人的資源回復と傭兵中心の軍隊に転換中で何も手を出していないがフランスがある程度動いたようだぜ。
そして時期当主ヘンリー(7世)も同時に出てきたな。
ALL0が24年も続いて辛かったが早くに死なれると同君連合解除の可能性があるから辛いところだ。
御伽噺もここからが本格稼動。
本日はここまでだな。
まるゆが次回のお話を読み終わったころにまたお会いしましょう~
皆様おつかれさまでした!
世界征服解説第1回「百年戦争と戦後の外交編」 完
次回へ続く
<「女王想話」登場人物解説>
・ヘンリー6世
グランドキャンペーンスタート時のイングランドの国王。
能力がALL0というのも納得の史実での行動である。
御伽噺では謎の道化師に促されて奮闘したようだが、同君連合成立後フランス貴族とイングランド貴族の派閥争いが激化。
その心労で遺伝とも言われている精神疾患を起こしてしまった。
しかしマリーの王位を確実なものとする為に執念で生を繋いだようだ。
彼の物語はシェイクスピアの「ヘンリー6世」によって劇化されている。
・マルガレーテ・ランカスター(ハプスブルグ)
架空人物。
史実でのヘンリー6世はフランスとの和平の為にマーガレット・オブ・アンジューと婚姻した。
御伽噺では徹底抗戦を決意した為にオーストリア・ハプスブルグ家と誼を結びマルガレーテ・ランカスターと婚姻している。
・マリー(メアリー)・ランカスター
架空人物。
御伽噺初期の主人公で(3/4/5)な能力。
貴族らしく華やかで贅沢なことが好きなお嬢様。
パリを見聞し、人の言葉を喋る犬とのスピリチュアルな出会いが彼女に時期君主としての自覚を芽生えさせた。
元から基礎教養としてラテン語、英語、フランス語、イタリア語、ギリシャ語を使いこなせる程度の知性を持ち合わせていたのでやる気になれば何でも出来るタイプ。
「限りない贅沢を心置きなく楽しむことよ」
この一連のセリフ(思考)は小野不由美著「十二国記」の登場人物である珠晶から拝借したもの。
・道化師
吹いているのは篠笛。
マルガレーテ妃は変な方言と認識して意図的に脳内で修正しているが会話の語尾が特殊な人物だったようだ。
・喋る犬
犬。茶色くて尻尾が丸まっている。偉そう。マリーは見たことがないので雑種と断じていたが雑種ではない。
余談だが和犬は遺伝的特徴で尻尾が丸まっているのが多い。
街中で出会ったら観察してみよう。
・ヨーク公リチャード
史実人物。
EU4内ではイングランドに初期からいる将軍、リチャード・プランタジネットのこと。
ヨーク公リチャードはアルスター伯(イングランドが初期から保有しているアイルランド側プロビの領主)でもあり、史実ではアイルランド総督もやっている。
その経緯から話の中ではアイルランド属国化工作を担当している。
御伽噺世界では起きなかった薔薇戦争のヨーク家側主役で史実における次期イングランド国王エドワード4世の父親。
・リチャード・ネビル
史実人物、こちらも初期からいる将軍の一人で包囲以外はALL3能力。
史実では二人の王の退陣に関与したことから「キングメーカー」と呼ばれている。
・レスター伯オリバー
架空人物。