AAR/スウェーデンは北欧帝国の夢を見るか・あげいん

17世紀後半


ヨーロッパ新時代

K:1701年に新王、エリックⅩⅤ世が即位しました。
G:1/1/2かい。きっついなあ。
K:後継者も2/3/1ですし……暫くは我慢のしどころですね。
G:だなあ。まあ、幸い峠は越えてるワケだが。
K:神聖ローマ皇帝位を狙ってる最中にこうなってたら大分面倒くさいことになってたかも知れませんしね……っと、トリアーから救援要請です。
G:ブルゴーニュが動き出したか。迎撃すりゃ皇帝の権威も上がるしな。当然参戦。
K:はーい。

 ※ ※ ※ ※ ※

K:とりあえず足かけ二年で撃退。ユトレヒトをオランダに割譲、ヘッセンを独立で手を打ちました。
G:あんまり長引かせてもめんどくさいしこんなものか。当面は7つ目の帝国改革の達成が目的だしな。
K:その7つ目ですが、オーストリアが中々首を縦に振りません。

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同意していないのはオーストリアのみ。後一歩が遠い。

G:特権の廃止は同意しない国がHREを離脱するから、絶対に全員同意の元に行いたいんだが……。
K:とは言え、もうできそうな関係改善は全部やっちゃってますよ。
G:1.1ってのが微妙なんだよな……もうちょい外交評判が上がれば届きそうなんだが。
K:もうアイデアとかもありませんし、顧問は既に外交評判+の人ですし……うーん。
G:まあ、取り敢えず。
K:はい?
G:カザンを攻めてから考えよう。
K:「とりあえず」で攻められるカザンもあれですね……。

 ※ ※ ※ ※ ※

G:どうなった?
K:どうもこうも。特別なことなんか何も起きようがありませんよ。属国化してあっさり終了です。
G:まーな……さて、次はどうするか。
K:あっ! きました、一時的に外交評判が上がるイベントです!
G:む!? と、いうことは。
K:はい、今や全ての諸侯が帝国改革に同意しています!

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この時を10年以上待ったのだ!

G:よし、ならすぐに改革実行だ!
K:あいさー!

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事実上、HREが一体となった瞬間。

G:「特権廃止」、か。
K:「我らが主君の年である1709年、神の名よって戴冠せしローマ皇帝、最も高貴なるエリックⅩⅤ世ランカスターは神聖ローマ帝国の諸侯を再び招集した。議会は全ての構成国が皇帝直属の臣下として服従し、外交と戦争を集権化することに同意した。」
G:そしてコマンドボタンには、「忠誠の誓いを要求する」、と。
K:いやー、とうとうここまできましたね。
G:これでヨーロッパ中央の国家は、全てスカンジナビアの属国となったわけだ。
K:このまま一気に最後の段階までいきますか?
G:いや……現実問題として、あんま得策じゃねえしな。
K:そうなんですか?
G:文化だなんだと考えたら、現状のが得なんだよ。普通の属国と違って外交枠使わんし、それでいてその他は通常の属国と同じだから、戦争時は普通に軍隊を送ってくれるし、属国からの上納金もあるしな。
K:そういえば、収入がえらいことになってますね……。

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属国からの収入がほぼ国内の税収と同じ。流石にこれだけ属国が多いと凄まじい。

G:というわけで、ま、当面はこのままでよかろ。ゲーム終わるぎりぎりに、一応やっとくが。
K:……実績ですか。
G:まあな。

西の政変

G:さて、1713年にはシビーリを属国化したわけだが。
K:そういえば、今後の目標って何かあります?
G:んー……まあカトリックプレイで教皇庁にかなりアタッチしてきたし。なら一つ、目指したいことはあるわな。
K:つまりは。
G:聖地奪回を目指そうじゃないか。
K:えーっと、つまりは黒海沿岸を回り込んで南下、ってことですよね。
G:海路で直撃してもいいんだが、飛び地は色々と面倒くさいしな。
K:となると、オスマン帝国と正面決戦することになりますが……。
G:ラスボスだな、いいじゃないか。そのぐらいの方が盛り上がる。
K:……そうですか?
G:……スマン、ちょっとふかした。現状だと無理だよな、ある意味。
K:HRE構成国を全部属国にしてるんで、常にオーストリアなどなどの支援がありますからねえ……。
G:ぶっちゃけフランス、イギリス、カスティーリャを纏めて敵に回してようやく互角って感じか?
K:ですねえ。まあ、それはともかく。
G:おう、それじゃ仕掛けようか。時代遅れの北からの十字軍だ。
K:了解……特に面白みもなく2年で終了です。サライを獲得し、カザンに中核州を返還他etcで手打ちとしました。

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かなりガリガリ削ったところ。

G:うーむ、何というか。こうなるともう、敵は時間だけか?
K:そんな感じですねー。

 ※ ※ ※ ※ ※

G:で、ここからがv1.41になる。
K:パッチがほぼ自動で当たるのはちょっとだけ怖いですね。
G:仕方ない面やある程度の利便性はあるんだろうが、それにしても、な。
K:で、現状だとどこら辺に影響が出てくるんでしたっけ。
G:今まで属国化していっていた遊牧民が属国ではなく保護領にしかできなくなってる。まあ、既に属国化してたカザンはそのまま属国だったが。
K:後は、戦争時の攻撃的拡大の補正がかなり弱くなってますね。
G:当事国以外はあんまり悪感情を抱かなくなった感じかな。侵略戦争やりやすくなったが、ちょっと寂しくなった感はないでもない。
K:で、最大のものは……。
G:まあ、植民地国家だわなあ。

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植民地国家には名前がつけられる。

K:というわけで、ノルウェーから継承した新大陸領が、ヴィンランドとして独立しました。
G:実際にはまだウチの国の従属国だけどな。
K:後、プロヴィンスの切り方が変わったせいなのかなんなのか、ちょっと領地がおかしくなってますね。
G:途中でバージョンアップするとこの辺がなあ……。
K:ですねえ。あ、そう言えば国家の画面を見てて気づいたんですが。

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君主の性格も分かるようになった。この君主はバランス型。

K:内部データだった個性(Personality)が分かるようになってますね。
G:ふむ。参考程度だが、周辺国の動向が掴みやすくなるかもな。
K:それから、これがv1.4で追加された従属国家(Subjects)の管理画面です。

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HREの属国も書かれてるのでリストがエライことになってる。色んな情報が一纏めになってるのでそれなりに便利。

G:属国の収入や友好度、軍備もここから見れるのか。結構便利だな。
K:後、植民地国家の関税はここから上げられます。現在の自由への欲求(Liberty Desire)も見ることができますね。
G:初期状態で関税10%、欲求は0%と。50%を越えると本当の意味で独立させられるんだったか。
K:ですね。まあでも、当面は放置ですか?
G:うむ……ぶっちゃけめんどい。僅かばかりの関税収入にブースト掛けても意味ないし。
K:これ自体は独立直後なせいで、実際にはもうちょっと多いですが。
G:つっても、属国からの上がりがでかすぎてなあ。まあ、放置でいいだろ。
K:はあ、了解です。

南進、南進、南南進

G:さーてー、1720年には停戦協定が切れたタイミングでオスマンに仕掛けた、ワケだ、が。
K:これはもう、イジメですね……。

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まるで砂糖に群がる蟻のよう。

G:HRE構成国が大量に軍隊を送り込んできて、あっという間にオスマン領は全土制圧状態だ。
K:右上のこっちの主戦場のスカスカっぷりが……。
G:こりゃ本当に時間だけの問題だなあ。
K:その時間ですけど。
G:ん?
K:いやその、v1.4で攻撃的拡大の補正が下がってますよね。
G:……あー、つまり。
K:まあその、5年ごとに攻撃していけば間に合うんではないか、と……。
G:……確かに、なあ。

 ※ ※ ※ ※ ※

K:そう言えば、東方植民ですが。
G:あ、そう言えば忘れてた。どんな状況になってる?
K:こんな感じです。

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そろそろライン確定を考えねば。

K:満州まで到達しましたが、向こう側にイングランドが植民してますね。
G:うーむ、間に合わなかったか。まあ、適当なところで壁を作ってブロックしといてくれ。
K:はい、その後ゆっくり内側に植民していきます。
G:頼む。ところで、極東情勢ってどうなってる?
K:日本は統一を達成して、朝鮮半島南端も領有してます。満州は相変わらず健在。朝鮮は消えそうです。
G:まあ、順当っちゃ順当か……。
K:ですね……っと、エリックⅩⅤ世が崩御しました。カールⅩⅡ世が跡を継ぎます。
G:ローマ帝国の復権を成し遂げた偉大な皇帝よ、安らかに。後継者はかなり有能だな。
K:4/3/3ですから平均よりちょい上じゃないですか? いやまあ、前二人を見ると有能ですけど。
G:平均ちょい上、結構じゃないか。贅沢言ったら罰が当たるぞ。
K:それもそうですかねえ。

 ※ ※ ※ ※ ※

K:1734年には7つ目のアイデアグループの獲得が可能になりましたが。
G:ここは決まってる。宗教だ。
K:はあ、今更ですか?
G:今更というか、今だからというか。これからの主敵がオスマンとマムルーク……イスラム勢力だからな。
K:ああ、なるほど。むしろ今だからこそデウス・ウルト*1ですね。
G:そうだ。これで異教への宣戦布告事由を得られるからな。……まあ、請求権の偽造は相変わらずちまちまするわけだが。
K:コア化コストにも関わってきますからね。あれ? でもそうするとデウス・ウルトで得られる大義名分って意味あります?
G:聖戦(Holy War)だと、どのプロヴィンスでも攻撃的拡大が75%で済むからな。
K:ああ、なるほど。そういうメリットがありますか。
G:そういうこった。

自由主義の波

K:あいたたたたた。
G:いつの間にかマムルークがカスティーリャと同盟を結んでたが、無視して宣戦。まではよかったんだが。
K:流石に海洋国を舐めてましたかね……主力艦隊が大ダメージです。
G:しょうがない、暫く海上戦力は引っ込めよう。なに、陸戦ではこっちが圧倒的優勢だ。
K:了解です。後、艦隊をもうちょっと増強しておきますね。
G:うむ。
K:って、なんかイベント……なんじゃこりゃあ!
G:お、おいどうした?

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近代が近づいた証、ではあるのだが。

G:安定度-6!?
K:加えて10年間反乱リスク+2、さらに28個連隊の反乱軍が発生します。
G:いや、なんだこれ……? 「自由への熱望」?
K:ざっくり要約すると、王の法に疑問を持った民衆がより啓蒙的な法の制定を求め、それが武力革命に至った……ということです。
G:フランス革命的な流れか……うっざあ……。
K:時代の流れと分かりつつも、安定度-6はきついなんてもんじゃないです……。
G:とは言え急いで手当てせんとどうにもならん。暫くアイデア取るのは諦めて、せめて安定度を0まで引き上げてくれ。
K:了解です。

 ※ ※ ※ ※ ※

G:取り敢えずマムルークとの戦争は勝った、んだが。
K:政府の無能力(Govermental Incompetence)ってイベントが連発してますね……。
G:こりゃなんかあるな、ちょっと調べてくれ。
K:了解です。

K:で、調べた結果ですが。
G:どうだった?
K:選択肢が二つ……「心配するようなことは何もない」と「彼らを遠ざけよう」があるんですが。反乱が発生する後者を選び続ける限り、ほぼ毎年発生するみたいです。
G:……で、前者を選ぶと……。
K:4000ダカット以上が失われる上、「自由主義の終焉」(End of Liberalism)が発生するまで「無秩序」によって反乱リスク+2%がつきます。
G:うぐぐぐぐ、だが毎年発生する反乱に悩まされるのも煩わしい。しばらく連中の好きにさせろ。
K:えーっと、お金は……。
G:借金で。大丈夫、すぐ返せる。
K:それしかありませんか……了解です。

 ※ ※ ※ ※ ※

G:まあ、そんなこんながありつつも、オスマンやマムルークを相手に戦い続け。
K:1748年にはこんな感じになりました。

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紫色は属国のシリア。二つの聖地は目前。

G:なんやかややってる内に、ヒジャーズを叩いて1領獲得している。
K:次で属国化から併合で、メッカ獲得が狙いですね。
G:後はエルサレムもリーチだな。どうやら間に合いそうだ。
K:ちなみに同年カールⅩⅢ世が即位。……しましたが、翌年すぐ崩御。
G:結構な歳だったからなあ。
K:後継者はオラフⅠ世。3/5/2と中々有能です。
G:その後はシリアの併合待ちで暫くおとなしく。
K:していると、1754年には「秩序の回復」イベントが発生。なんとか自由主義者の暴動は収まりました。
G:ついでに安定度+1されて、かなり助かった。
K:そして、1757年。

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EU3に比べると、正直あまり鬱陶しくはない。

K:USAがついに登場です。
G:国家としては存在せんが……さてはて、いよいよ近代ってものが見えてきたな。
K:ともあれ後60年余りです。
G:ラストスパート、頑張っていくとしようか。
K:はーい。

News Letter

R:初めまして、あるいはお久しぶりです。ここからは皆様の心に潤いと少しの毒を。私Rと、
S:後輩のSのコンビでお送りするッス! ……って先輩、なんで急にオレら呼ばれたんスか?
R:次回作は私たちが進行を務めるので、顔見せだそうです。
S:なるほど……で、やることは何ッス?
R:決まってるでしょう。コメント返しですよ。

AARでも書いてEU4を盛り上げようかと思ったら同じタイミングで同志が。お互いがんばりましょう -- 今川義元

S:ってこれ一月前のコメントじゃないッスか!?
R:さしてコメントがついてなかったので、コメント返しをやる予定が当初なかったのですから仕方ありません。
S:またいーかげんな……。
R:さておき。あちらは無事完結され、今また北アメリカの部族国家プレイのAARをされてますね。
S:「そちらも楽しみにしています。お互い頑張りましょう」とオーナーのコメントッス。

「Casus Belli:戦争理由。EU3後期から導入され、EU4では「どういう目的の戦争か」はより一層重要になっている」←CB自体は昔からあったんじゃないですかね
↑ご指摘ありがとうございます。より正確な文面に修正致しました。 -- SWE作者

R:いつまでもてきとーなオーナーで申し訳ありません。
S:IN辺りまでは単にあるなしだけのものだったッスから、意識してなかったそうッス。
R:ともあれ、ご指摘感謝致します。

EU3でもみてました。乙です
面白いAARですね、過去の作品もあるのですか?

R:前者は恐らくEU3での前作、「スウェーデンは北欧帝国の夢を見るか」を見て下さった方ですね。
S:今回のも楽しんで貰えると嬉しいッス。
R:ちなみに、過去の作品と言いますと、全てEU3ですが……

R:……これがオーナー作のものになります。
S:ちなみに次回作の予定としては、「ラスト・イロコイ・ネクスト(イロコイ)」か「翼持つ騎兵は世界に羽ばたく(ポーランド)」かどっちかだそうッス。
R:当初はイロコイのつもりだったのですが、既に今川様がネイティブアメリカンで始めてらっしゃいますし、ならば別の方向性で行くべきか……と悩み中だそうです。
S:その辺、リクエストなんかあれば嬉しいそうッス。
R:では、今回はここまでです。また次回、お会い致しましょう。


18世紀後半に続く


*1 宗教グループ1番目のアイデア。異端、異教への宗教関連の大義名分を得られる。

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