各国戦略
本ページの内容は、ver1.30で確認されたものです。
神聖ローマ帝国の手引も参考。
HRE7選帝侯の一角であり、初期から王国級であり、中欧に確固たる地盤を持つHRE内屈指の強国。
それに加え、1.30で追加されたキリスト教・フス派に、能動的に改宗できる唯一の国家である。
ゲーム開始時点では国王がおらず摂政評議会だが、しばらくすると、フス派信仰に改宗するとともに5-4-3の史実君主が即位するイベントが発生する。
この際一番上の選択をすることで国教をフス派に変更できる。
その後もフス派がらみのイベントが複数発生するが、大きな選択としては、プロテスタント発祥時に自国丸々プロテスタントに改宗することが可能という点であろう。
また、国王代替わり時に発生するイベントでカトリックに再転向することも可能。フス派を継続すると外交評判にマイナス1がつくなどの悪影響を及ぼす場合もある。
ミッションツリーに強烈な効果を持つものが多く、1・2回の敗戦なら巻き返して行ける地力もあり、HRE諸侯プレイ初心者でもお勧めの国家の1つと言える。
フス派の基礎能力と信仰の様相は以下の通り。
名称 | 効果 |
基礎能力1 | 対異端布教強度+2% |
基礎能力2 | 被白兵ダメージ-5% |
聖職者の清貧 Clerical Poverty | 安定度コスト-15% |
聖職者階級の影響力-10% | |
パンとワイン Bread and Wine | 国教寛容度+1 |
交易品生産量+5% | |
聖書のみ Sola Scriptura | 他宗教国との和平協定の戦勝点コスト-10% |
アダム派の礼拝 Adamite Services | 文化転向コスト-20% |
平和主義 Pacifism | 関係改善+30% |
宣戦による安定度への打撃+1 | |
罪業の処罰 Punishment of Sins | 汚職-0.05/年 |
貴族階級の影響力-10% | |
定例の窓外投擲 Regular Defenestrations | 過酷な処置コスト-33% |
ターボル派の再起 Taborite Resurgence | 人的資源+20% |
孤児団の指導者 Orphan Hetmans | 陸軍伝統自然減-1%/年 |
説教の自由 Freedom to Preach | 異端寛容度+1 |
宗教統一度+10% |
プロテスタント同様に、教会権力システムを用い、適宜信仰の様相を入れ替えて運用していく形の宗教である。
軍質に関する補正がほぼ存在しない代わりにとにかく内政に強い。
素で対異端布教+2%を持つため、宗教アイデアを取らなくともキリスト教圏での改宗に苦労することはまずない。
NIで安定度コストマイナス10%を持つため、これに宗教アイデア①と聖職者の清貧を合わせれば安定度コストマイナス50%に達する。
NIの異端寛容+3に、説教の自由で合計+4、さらに人文を取れば+6まで容易に可能。
宗教+影響ポリシー+アダム派の礼拝で文化転向コストマイナス65%や
人文+外交+平和主義で関係改善が軽く100%を越え200%も狙える
窓外投擲を他と組み合わせることで過酷な処置コストを大幅に引き下げ、絶対主義上昇に役立つ
など、アイデア・ポリシーとの組み合わせ次第で君主点の大幅な節約や、国内の安定に資するだろう。
半面、デメリットとしては、実質的にボヘミアとその影響下にある国々のみでの信仰となるため、
他のキリスト教圏諸国に対する外交において大きな基礎ペナルティを受ける。
信仰の守護者を宣言してもなかなか大きな恩恵にあずかりにくいというところがある。
Tier3まではさほど無理なく維持できるが、信仰する国が20か国必要なTier4は、HRE皇帝になるまでは上手く狙わないとなかなか安定しないだろう。
フス派のボヘミア王国で、HRE皇帝になるのはかなりの難事業である。
初期状態ではカトリックを国教にする国家以外は皇帝になることはできない。
宗教戦争を経たのち、カトリック・プロテスタント以外のキリスト教各派がHRE皇帝になるためには、
宗教戦争が泥沼化し、公式宗教が定められない形の終戦、すなわちウェストファリア条約が結ばれる必要がある。
しかし、仮に最初期の選択でフス派に転向していた場合、ボヘミアはカトリック・プロテスタントいずれの盟主にもなることができないため、
能動的にウェストファリア条約を結ばせての停戦を選択することができない。
以上のことから、ボヘミアが皇帝位に着くための方法はおおむね3つである。
1・宗教戦争の勃発後に第3勢力として介入し、カトリック・プロテスタントの戦争が泥沼化するように仕向ける。
(きわめて運ゲーであり、ボヘミア単体ではどうにもならない戦況に偏ることも多いため、現実的ではない)
2・初期の選択でフス派を選んだ後、プロテスタント発祥後発生するイベントで改宗。その際フス派信仰・フス派の領地を持つ属国なり同盟国なりを残しておく。
プロテスタントの盟主として宗教戦争を戦い、ウェストファリアの停戦を選んだ後に、属国を併合しその領地経由でフス派に戻り、のち皇帝選挙で勝つ。
3・ボヘミアは首都プラハをはじめ初期領土にフス派の領土が存在するため、これを温存したままカトリックでプレイ。
自国が選帝侯であるのを利してカトリックの皇帝に即位し、宗教戦争の盟主としてウェストファリアを締結した後、フス派に転向し、皇帝選挙で勝つ。
いずれにせよ、ゲーム開始時点から戦略を決めてプレイしていく必要がある。
そもそも効率論で言うなら、カトリックのままプレイして皇帝になるほうが明らかに手っ取り早く、敢えて改宗して国内を不安定にする必要はなく、
また他のキリスト教諸国から異端とみられ外交が困難になるフス派に転向するメリット自体は薄い。
どちらかというとロマンよりのプレイになるのは間違いない。
ボヘミアには様々な強烈な効果を持つミッションが存在している。
フス派に転向したうえで国内の宗教統一度を100%にすることで、プラハにフス派の改宗中心が湧き、勝手に周辺へ布教を行ってくれるようになる。
これは存続期間が100年ちょうどであり、プロテスタントや改革派の改宗中心と異なることに注意。
その後もフス派がらみのミッションがいくつかあり、恒久的な外交評判+1などを得ることができる。
シレジアの2属国を併合することでスロバキアへの永久請求権を得る。またポーランドへの同君回復CBを得るミッションが解禁される。
スロバキアを奪取後にはハンガリーに対する同君CBを得ることもできる。
この際、ポーランドへの同君回復CBミッション達成には「ポーランドからライバル視されている」あるいは「ポーランド王が自国と同一王家である」ことが必要。
そのため、ライバル指定されていない世界線を引いた場合、ポーランドの王国選挙を支援して自王朝の王を即位させなければならず、手間といくらかの運が求められる。
ハンガリーに対する同君回復CBは、オーストリア=ハンガリー同君が成立している場合、ハンガリー地域への永久請求権取得に置き換わる。
そのため、まずオーストリアを殴り倒して同君を破棄させるというひと手間が必要。
いずれのCBも期間限定であり、いざ攻め込む直前までミッション達成してはならない。
などの注意点があげられる。
上手くいけば、ボヘミア=ハンガリー=ポーランド=リトアニアの四重同君連合をミッション経由で形成することができ、きわめて強力。
また、オーストリアに戦争で屈辱を与える、あるいはボヘミアが列強・オーストリアが列強でない、ことを条件として達成できるミッションツリーでは、
ブランデンブルク選帝侯・ザクセン選帝侯への従属化CBを得るミッションへとつながっていく。
これらのミッション達成のためには、該当国を滅ぼしてはならず、属国化しておく必要があるのに注意。
また、ミッション達成時に、属国のままとどめるか同君連合化するか選択することができる。
従属化CBはAE割引はされないため、初期8プロビを持つブランデンブルクなど一発属国化しようものならAEが爆発する。
ザクセンも初期4領あり一発属国化はかなり厳しい。いずれも、事前にある程度削ったうえで属国化するのが安定と言える。
またこのCBも20年(?)の期間限定である。ただし、ミッションを達成するうえで従属化CBを用いて従属させる必要はない。
こうしたミッションをこなしたのち、バルカンのオスマン領土全域に永久請求権を得るなどのミッションにつながっていく。
HRE皇帝になることが求められる第5ツリー関連であるが、
これはHREが解体されていれば「自国が帝国ランクである」ことに達成条件が置き換わる。
そのため、フス派のHRE皇帝になれなかったとしても、HREを解体することで全ミッション達成は可能である。
この場合最終ミッション「ヨーロッパの平和」の達成には総DEV値2000が求められる。
ボヘミアは初期でシレジアに2つの属国を持ち、これと併せて30000程度の軍をゲーム開始時点から無理なく運用できる。
皇帝オーストリアとハンガリーの同君が成立した場合を除き、周辺列強のいずれにも引けを取らない戦力があるため、
同盟関係次第では初手オーストリアや初手ハンガリーといった積極的な拡大も可能となる。
このあたりの初手大国突撃戦略は、どのような外交関係が構築されるか次第で可不可が変わる。狙えるなら狙って損はないだろう。
基本的には、豊かなバイエルン地方へ進出し、分裂した当地を統合しつつニュルンベルク・メミンゲンといった周辺の自由都市を併合、
また、後々ミッション達成のために属国化する必要のあるザクセン・ブランデンブルクを削りつつ、
ポメラニアを捕って海に出る・・・といったルートが安定となるだろうか。
バイエルンへの進出は皇帝オーストリアの拡張先をつぶすことにもつながるので、進めておきたい。
フス派に転向するにしろカトリックのままで行くにしろ、AEの飛ばし過ぎにさえ注意していればどうとでもなるだろう。
フス派転向による外交関係悪化も、素の国力差があれば中小国は十分に同盟を受けてくれるし、
同盟国を作らず戦争で属国を形成、フス派の勢力圏を構築していくという形も取れる。
また、弱小国に対しては、戦争でフス派への改宗を強制して関係を改善、そののち外交属国化・・・という手も取り得る。
楽にゲームを進めたいなら、ゲーム開始初日でオーストリアと婚姻・同盟できる世界線を引くまでリセットするのもアリ。
皇帝と同盟できていない場合は、逐一「不当な帝国領土を返還しろ」の要求が飛んでくるため厄介なので。
皇帝を目指すにしろ、帝国解体を目指すにしろ、なんにしろ
Ver1.30で劇的に増えたHRE諸侯の数を考えると、初手外交がド安定の選択肢と言える。
後々皇帝選挙で勝ちやすくする、またポーランド国王選挙での勝算を上げるにあたり、
初手外交ののち3つめのアイデアで影響も取り、外交評判と外交関係枠を可能な限り上げる、というのも選択肢に入る。
外交評判はいくらあっても困らないし、ポーランド・リトアニア・ハンガリー・ザクセン・ブランデンブルクと、
ミッション経由で多数の同君・属国を抱えるため、外交枠はいくらあっても足りないということもある。
他には、初期で金山1を持ち、またスロバキアにも金山1があるため、インフレ率が勝手に上がっていってしまうこと
基本内陸国家で、デンマークを叩いてリューベックノードを奪う(あるいは南下しヴェネツィアを捕る)までは交易での稼ぎを上げにくいことから
経済アイデアを取って金稼ぎとインフレの抑制に充てるのも相性が良い。
経済を取るならついでに軍質アイデアもとり、軍質+経済ポリシーと軍質コンプで規律合計10%を得ると良いだろう。
フス派に転向する場合、人文か宗教のいずれかのアイデアは取っておきたい。
いずれにも一長一短があり、どちらを選ぶかは悩ましいところである。
宗教のメリットはとにかく聖戦が強いの一言に尽きる。
布教力や宣教師数の増加は、確実に宗教の守護者を得ることができることや、フス派の異端布教+2%があることから、
キリスト教圏内での拡大・布教を行う段では宣教師は正直余るため、あまり恩恵はない。
ハンガリーを抜け、オスマンと殴り合い、イスラムの土地にフス派を広めていく頃になれば強力である。
人文のメリットは総合的な安定感である。
NIと合わせて異端寛容+5まで行くため、フス派布教を急ぐ必要性はかなり薄くなる。
また素の布教力の高さとプラハに湧く改宗中心の力も合わさり、イスラム圏に出ていくまでは、充分に布教は間に合うだろう。
また人文⑥に関係改善+30%があるのも見逃せないポイントと言える。
外交+人文ポリシー+フス派の平和主義で関係改善が常時100%越えで張り付くため、
AEは年間4~5程度、違法な帝国領土やHRE諸侯の外交併合などの様々なペナルティも年間3前後のペースで消えていく。
デメリットとしてはやはり聖戦が使えないこと。ドイツ圏に領土を広げるにあたっては逐一請求権を付けていかねばならず、その分の手間と時間がどうしても発生してしまう。
いずれにしても強み弱みあるため、プレイスタイルと、プレイ目標に応じて選ぶとよいだろう。
項目名 | 原語 | 効果 |
![]() | 顧問コスト-10% | |
皇帝権威上昇+10% | ||
プラハ合意 | Compacta of Prague | 異端寛容度+3 |
選挙王政 | Elective Monarchy | 正統性+1/年 |
ワゴン陣地 | Wagenburg | 歩兵戦闘力+10% |
被白兵ダメージ-5% | ||
陛下の手紙 | Letter of Majesty | 不穏度-1 |
フス派の遺産 | Hussite Legacy | 技術コスト-10% |
クトナー・ホラ協定 | The Kutnohorian Deal | 安定度コスト-10% |
チェコナショナリズム | Czech Nationalism | 君主と同一文化の顧問コスト-25% |
![]() | 陸軍指揮官射撃+1 |
君主点割引や内治に強さを発揮するものがほとんどを占め、軍質にかかわるのがワゴン陣地程度しかない。
このため、例えばフランスあたりと殴り合うハメになった場合や、「強い世界の」ポーランドと交戦する場合、
軍質の差で苦戦することになりがちだろう。
軍事系アイデアで補うのはもちろんだが、そもそもの国力差と外交関係の構築で戦略的に勝つことが重要である。
さらに言えば同君下位化した精鋭ブランデンブルク軍やポーランド、ハンガリーといった属国軍に戦ってもらえばいいと割り切ってしまい、
ボヘミア軍は占領するための軍隊であって野戦で勝つ軍隊ではない、と開き直ってしまうのも一考だろう。
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