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政府体制(Government) | 宗教(Religiion) | 技術グループ(Tech group) | 主要文化(Culture) | 所持州(Provinces) | ナショナルアイディア(National idea) |
神権制(Theocracy)/聖職者(Clerical State) | イスラム教/スンナ派(sunnni)/マーリク学派(Maliki) | ムスリム(Muslim) | マグリブ( Maghrebi )/ベルベル(Berber) | 【首都】スース(Sus)外2プロビ | ベルベル(Berber) |
スース(Sus)は、現在のモロッコ南部(西サハラ除く)にあった小国家である。スースは大アトラス山脈と称アトラス山脈に挟まれた肥沃な地域にあり、北部のマラケシュやフェズのマグリブ地域とサハラ以南の地域との交易路として繁栄することとなる。
時はマリーン朝の末期、地方分権的な国家体制であったマリーン朝では各地の有力者による間接的統治が行われていた。このころのスースは、聖人シディ・アフマド・ウ・ムーサが誕生し、彼を精神的主導者とした宗教共同体を基礎とした統治が半独立的に行われることとなる。
ゲーム上のスースの特徴はこれらを反映してか、以下の特徴を有している。
ナショナルアイディアは地域汎用のベルベルであり、海洋進出向けのボーナスが揃っている。ベルベルのアイディアを持つ国はトレムセンやフェザーンなどがあるが、これらの国々は、地域大国のチュニスと相対してからモロッコに挑むことが多く、アトラス山脈による強固な要塞を打倒するのはかなりの消耗を要することとなる。またモロッコは大陸の端であることから、協力してくれるイスラム教の同盟国は乏しく、レコンキスタを終えたイベリア諸国が先に進出することもありうるため、非常に競争が激しい地域となる。
この点、スースの場合は、上記の特徴をうまく活かすことで、安全に新大陸に進出し国力を増強することができる。
ここではスースの大まかな戦略を説明する。なお、スースには、特別な実績などはないため、ここでは列強1位になることを目標とする。
基本的な流れは以下のとおりとなる。①モロッコからの独立・平定、②チュニス・新大陸への進出、である。その後は臨機応変に拡張すれば列強1位に上り詰めることができるだろう。
概要でも説明したとおり、スースはモロッコの属国である。モロッコは北アフリカ西部の地域大国であり、スース単独で独立戦争を行うのは非常に困難である。このため、初手は独立支援をもらうこととなる。具体的には、モロッコのライバルや敵国に対してアプローチをすることとなるが、お勧めしたいのはカスティーリャとトレムセンである。
カスティーリャはイベリア半島の大国であり、ライバル関係次第では独立支援を獲得することができる。また独立後も関係改善を進めていけば引き続き同盟を維持することができ、北方の憂いを取り除いてくれるのでお勧めしたい。アラゴンでも独立はできるが、ver1.30以降はナポリの独立などの弱体化を受けたことであまりお勧めできない。ポルトガルも独立支援を受けられなくはないが、体感モロッコ地域の領土欲が強く長く同盟を維持することは困難であると思われるので、こちらもお勧めできない。
トレムセンからの独立支援は弾除けとイベリア諸国が侵攻するまでの逃げ場の確保である。イベリア諸国の軍と合流するには山岳要塞を抜けてくる必要があり、ある程度時間を稼ぐ必要がある。一方、スースの場合は端の端であり、兵力も3倍近い差があるため、下手すると逃げ場がなく殲滅される恐れがあるためである。独立したらさっさと同盟破棄してチュニスと同盟することをお勧めしたい。
独立時の敵側共戦国だが、グラナダかムザブなどの小国家が1つつくぐらいなのであまり気にする必要がない。今後の停戦コントロールを踏まえるとグラナダが敵側につくことが望ましい。
戦勝講和時に注意することは、要塞の確保、トレムセンへの進出路の確保、金プロビの確保だろう。一戦ではすべてを確保できないため、次回に向けて頑強な山岳要塞の排除は次回の征服に役立つだろう。また侵略先候補のトレムセンに抜けるための要路の確保も国力を増強するためにあるとよい。トレムセンはチュニス・モロッコ両方から嫌われることが多く、同盟も小国であることが多いため、大国にとられる前に確保すると良いだろう。また、今後植民を行う上でダカットがあるに越したことがないため、金産出州も獲得すると良いだろう。
講和後はトレムセンと同盟しているなら破棄し、チュニスと同盟しよう。その後は、チュニスと領土約束してトレムセンへ侵攻し、領土の確保しつつ、オスマンとの同盟を模索しよう。
グラナダは、下手に領地を奪うとカスティーリャから同盟を破棄されるため、モロッコと同盟している場合は、呼び出しベルとして使うか、カスティーリャに領土確約で渡してFavorを確保すると良いだろう。
モロッコとの2戦目は、海岸線を奪い、ポルトガルの侵攻を抑止しよう。スースが大きくなるとポルトガルからの警告が来ることが稀によくあるので、カスティーリャとの同盟をうまく使って、カスティーリャとポルトガルを仲違いできれば上々である。(ただし、すぐに同盟しなおされる可能性が高いが。)
北アフリカ西部を掌握できた場合、その後の進出コースは大まかに2手ある。一つはそのまま東進する方法である。その場合チュニスと相対することとなるが、オスマンと同盟していることが多く、土地もあまり肥沃ではなく、チュニス自体も隣接しても領土欲がでることはあまりないため、そこまで拡張を急ぐ必要はない。ナポリが健在であれば、ミッションに従ってチュニスに侵攻することが多いため、うまく漁夫の利を願うのも良いだろう。
もう一つは海外への植民である。スースの特徴を生かすのであれば、こちらの方法を重視することをお勧めする。スースのベルベルアイディアは海洋や交易向けのものであり、ver1.30で追加された神権制の政府改革tier2の「文明化への使命」(Mission to Civilize)は原住民蜂起確率-50%、原住民同化率+35%であり、蜂起を気にせず植民能力を底上げしてくれるものである。新大陸でこの政府改革を最大限活かせるのは、①周囲を安全が確保され、②新大陸に近く、③神権制であるスースが一番であろう。序盤のポルトガルのボーナスには勝てないが、フランスやイングランドなどの後続国を大きく引き離すことができるだろう。
植民が順調に進んでいれば、おのずと列強を駆け上がれるだろう。ある程度進めばカスティーリャも同盟破棄してくるが、その時は欧州の他の強国と結べるよう立ち回ろう。異教ベナルティが強い状況では同教のオスマンかマムルークに頼ることになるが、ver1.30以降のオスマンの弱体化が著しいため、気を付ける必要がある。また、ver.130以降、大国が信仰の擁護者を取る国が多く、カトリック地域に攻めるいる場合は、よりタイミングを考える必要がある。WCを狙うのであれば、進行の擁護者がいないタイミングで欧州に上陸するか、困難であれば新大陸・アジア・アフリカで国力をためてから進出するとよいだろう。政府改革ポイントは植民との相性も良いため、中盤は大聖戦を活用していくのも良いだろう。
ナショナルアイディアは、汎用アイディアであるベルベルである。総評としては、海洋・交易中心であり、陸軍のボーナスはおまけ程度であり、決して強くない。アイディアをうまく使うには、海洋へ進出し、技術差や物量をもって制覇していくことが求められるだろう。
項目名 | 原語 | 効果 | 評価 |
![]() | 海軍損耗-25% | 遠洋に進出する関係で、役に立つ機会は多い。 | |
「沿岸の襲撃」が使用可 | 植民には金が必要であるため、利用できる機会は多い。 | ||
バルバリア海賊 | Barbary Pirates | 海軍扶養限界+25% | 海軍は不要限界を超えてもペナルティはそこまで強くないため、そこまでメリットはないだろう。 |
砂漠戦術 | Desert Warfare | 敵損耗+1 | 本土では専守防衛に徹することとなり、海外領土も損耗の激しいところでの戦闘となるため、利用できる機会は多い。 |
サハラ縦断交易 | Trans-Saharan Trade | 交易効率+10% | 交易重視のプレイとなるため、役に立つ機会は多い。 |
キャラバン力+10% | |||
コルセア | Corsairs | 海軍伝統+1/年 | 海軍強化。イギリス海峡ノードで嫌がらせをするには良いかもしれない。 |
私掠効率+10% | |||
トゥアレグ騎兵 | Tuareg Cavalry | 騎兵戦闘力+10% | 騎兵を大量に使うことは少ないが、スンナ派との相性は良い。陸軍強化アイディアとしては部類である。 |
略奪速度+10% | |||
二重外交 | Dual Diplomacy | 外交枠+1 | 遠洋進出の際に外交官の呼び戻し時間の長期化を補ってくれる。 |
バルバロス兄弟 | The Brothers Barbarossa | ガレー戦闘力+20% | 中盤以降の地中海進出の際に使用するぐらいか。 |
![]() | 交易力+10% | 交易重視のプレイとなるため、役に立つ機会は多い。 |
上記のとおり、植民向けを行うのが他者との差別化につながるので、探検・拡張を取っていきたい。海軍をさらに強化するのであれば海運や海軍を取るのも否定はしないが、ナショナルアイディアの陸軍強化が貧弱なので、陸海軍強化できる軍質を選択すると良いだろう。
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