本ページの内容は、ver1.30.4で確認されたものです。
政府体制(Government) | 宗教(Religiion) | 技術グループ(Tech group) | 主要文化(Culture) | 所持州(Provinces) | ナショナルアイディア(National idea) | ミッション(Mission) |
君主制/専制君主制(Autocracy) | キリスト教(Christian)/カトリック(Catholic ) | 東欧 | ラテン(Latin)/ナポリ(Napolitan) | 【首都】アルタ(Arta)、ケファロニア(Cephalonia) | イピロス(Epirus) | 十字軍(Cruseder) |
イピロス*1(Epirus)は、バルカン半島南西部のイオニア海に面した専制公国である。
史実のイピロス専制公国は、第4回十字軍によるビザンツ帝国の解体によって誕生した亡命政権として始まる。当初ラテン帝国に従属するテッサロニキ王国に従属していたが独立し、同じ亡命政権のニカイア帝国と肩を並べる勢力までとなったものの、十字軍国家であるアカイア公国とともにニカイア帝国と対峙して敗北し*2、ニカイア帝国に従属する。
その後、ニカイア帝国はラテン帝国からコンスタンティノープルを奪取しビザンツ帝国を復興し、本家が断絶したイピロス専制公領はイタリア系貴族のオルシーニ家が継承するも統合されることとなる。
ビザンツ帝国の内紛に乗じたセルビア王のステファン・ドゥシャンがイピロス含むギリシャ西部を侵略したことで、イピロス専制公領はセルビア王国の支配下で復活し、セルビア系の君主となるが、イピロス地域は3分割され、アルタとケファロニアはオルシーニ家の縁戚であるイタリア系のプレリュボヴィチ家に継承され、さらにその縁戚のアルバニア系の現地貴族のトッコ家に継承される。
そうこうしているうちにオスマン帝国が台頭してセルビアの影響力もなくなり、独立した公国となっていたイピロスは、1449年に首都アルタがオスマン帝国によって陥落させられ、最終的に滅亡することとなる。
ゲームにおけるイピロスは、1.30から専用NIとともにGC開始時点で選択できるようになった*3。国家としては、その歴史を反映しており、以下のような特徴がある。
ここではイピロスでの領土拡張の戦略を紹介する。イピロスの場合は専用の実績はないため、列強1位を目標に紹介する。
イピロスの戦略としては、おおまかであるが以下の戦略に分かれる。
以下、それぞれプレイする上で必要な戦略を紹介する。
弱小国であるため、最初期のセットアップを吟味する必要がある。具体的には以下のとおり要素がある。
再序盤は教皇領とアラゴンの関係改善をしつつ、海軍と陸軍を限界まで補充し、無能な君主を将軍にしよう。初期はある程度無理して兵力を保持する必要があるため、階級からは各君主点をもらいつつ、土地を売り飛ばそう。小国であるため、デバフはそこまで厳しくなく、それよりも君主点や金の確保を重視すべきだろう。
ライバルはビザンツのみ選択すると良いだろう。ライバル候補のアルバニアは、アラゴンや教皇領とも同盟することがあり、その場合ミッション達成が難しくなるため、最悪指定せずに放置しておくのも必要となる。
初期ビザンツの行動は、オスマンに攻められるまで引きこもるか、初手でイピロスに宣戦してくるかの2通りある。ビザンツの戦力はイピロスを凌駕するものの、オスマンが通行権を与えることは皆無なので、仮に攻めてきたとしても、傭兵を雇いつつモレア地域を順次包囲すれば、逆に全土制圧することが可能となる。一発併合することも可能であるため、狙うのもよいだろう。いずれにせよ、オスマンの態度は敵対的なままなので、攻めてくる前に同盟国を構築して宣戦を回避できるように工夫しよう。
ビザンツが攻めてこない場合、教皇領との関係改善で有効度を150まであげてミッションを解放しよう。できれば同盟しておきたいが、同盟できず関係改善でも足りない場合は、ライバルへの屈辱的侮辱や金銭の配布で150まで高めると良いだろう。請求権が手に入ったら、ビザンツに宣戦し、オスマンよりも早く確保すると良いだろう。
コンスタンティノープルをオスマンよりも早く奪取すると、モレア地域への恒久請求権が回避されることから、オスマンの領土欲はとってもとらなくても敵対的なことにはあまり変わらないこととなる。最悪攻め込まれたとしても出血を最小限に抑えられることもあり、なるべく確保すると良いだろう。
オスマンの宣戦が早い場合でも、モレア地域をオスマンよりも早く奪取すると良いだろう。セルビアやチェルケシアなどの共戦国がある場合は、オスマンの動きにあわせて占領しつつ、可能であれば属国化できるとその後の拡張先の候補が広がるだろう。
初手又は二手目でオスマンを倒す方法はないとはいわないが、他の国家よりもなお難易度は高い。理由としては以下のとおりである。
序盤でオスマンに宣戦する場合はアジア方面で宣戦しているタイミングで、海峡封鎖できる制海権が取れる状態であるべきだろう。コンスタンティノープルとガリポリの要塞を確保できればバルカン半島側の確保が容易になる。
また、アイディアが解放すると、オスマンの軍質に耐えられなくなるため、軍事技術が15になってpip差がなくなるまで我慢するの一手であろう。
ドゥルカディル(Dulkadir)はアインタブ(Ayntab)を領有しており、ミッションを解放するとアインタブに恒久的請求権を得ることができる。ドゥルカディルは同盟関係が脆弱であることが多く、またオスマンが宣戦した直後であれば共戦国がいないこともあるため、タイミングを見計らえれば、宣戦し属国化することができる。拡張先の乏しいイピロスにとって少しでも拡張先を増やす選択肢となるため、うまく利用すると良いだろう。
ただしオスマンとの関係は非常に悪化することがあり、ミッションとの関係でオスマンのマムルーク宣戦が消極的になるため、諸刃の剣ともなりうるだろう。
最初期のナポリはアラゴンの同君下位であるが、イベントで独立を果たすことが多い。初期は同盟関係が脆弱なときが多く、初期値から請求権が届くため、教皇領やアラゴンが宣戦可能なタイミングで、土地を条件に宣戦しよう。この際、土地譲渡を回避する戦法を利用しつつ、先にイタリア半島ないしシチリア島に上陸してから宣戦しよう。教皇領の北部のイタリア国家が共戦国となる場合には、うまく教皇領の州を割譲させると北部への進出が楽になるだろう。
ミッションによってアラゴンからマルタを得ることができた場合、チュニスへの進出も検討すべきだろう。チュニスはオスマンと同盟を結んでいることもあるが、タイミングを見計らってアラゴンを連れて宣戦しよう。マグリブ地域の領有は、対オスマンへの戦略として、敵の戦力を分散させることができる利点がある。その後は、トリポリを解放して再征服CBを利用すると拡張が用意になるだおる。
地中海沿岸に領土を確保できたら、同盟関係を整理すると良いだろう。アラゴンはイベリアンウェディングによっては同盟関係が切れるため、両シチリアに変態する場合であれば、シチリア島の確保のため、タイミングを見計らって同盟を破棄すると良いだろう。候補としてはフランス・カスティーリャ・オーストリア・ポーランド(コモンウェルス)になろうだろう。特にポーランドはオスマンへの抑止力として敵戦力の分散化につながるだろう。あとは、アラゴンの同盟関係等をみつつ大国2か国と同盟できれば最良である。
またどこかのタイミングでアルタから遷都を考えると良いだろう。対オスマン戦においても、アルタでは同盟国が来る前に占領されるおそれがあるため、なるべく被害の少ないところが良い。ナポリであれば、教皇領など同盟国がバリア機能をなしてくれるので、宣戦が楽になるだろう。
国力がつき、同盟国の確保ができた段階で、オスマン戦を検討すると良いだろう。最序盤以降で宣戦をする場合は、軍事技術が15となりアナトリアユニットの優位性がなくなるタイミングが良いだろう。序盤と同様、アジア側で宣戦している最中であれば最良である。
軍事アイディアを取得していない限り、イピロスの軍質は後半にならない限り上がらないため、野戦で対決するのは極力避けるべきである。
領土の割譲は、ビザンツに変態する戦略であったり、ミッション「ラテン帝国」を解放することを意識すると良いだろう。同様にブルガリアを使用した2度目以降再征服を意識すると割譲が容易になる。
マムルークはオスマンとの戦闘で疲弊することが多い。うまくタイミングを見計い運が良ければ序盤から確保することも可能だろう。チュニス地域を確保できていれば、うまく戦力を分散させることができるだろう。
仮にエルサレム変態を目指すなら急ぐ必要があるが、エルサレム変態を目指さないのであれば対オスマン同盟を結んでも良いだろう。
ミッションを達成する場合は、マムルーク所有の州が必要になるが、うまく割譲させていけば同盟関係を維持しながら達成することもできる。
同じオスマン隣接国家の評価としては、ジャンダルのように絶望的ではないにせよ、序盤でオスマンと対峙するのは難しく、拡張先が乏しく拡張先が乏しいことから、トレビゾンドよりも難易度は高い。アテネやナクソスと比べると、拡張先が広く属国でない点、両シチリアに変態できること、特にアカイアやモレアは停戦期間との関係で運要素が強く、正教であることため同盟先に苦慮する関係から、難易度は低いだろう。
いずれにせよ、オスマンを打倒することがゲームの安定化に不可欠であることには間違いない。イタリア半島に進出さえできれば一度敗北したぐらいでは立て直すこともできるので、序盤にオスマンに宣戦されたら、潔くコンスタンティノープルと首都を割譲させても良いだろう。
ナショナルアイディアは、イピロス独自のものが用意されている。経済系のアイディアが多く、一般的な軍質強化である規律や士気上昇がない分、軍質が劣ることとなる。幸いインドは高い交易力があるため、収益からくる軍量で制圧していくのが向いているだろう。
項目名 | 原語 | 効果 | 備考 |
![]() | 商人+1 | 初期立地が正教であるため、国内安定に大きく寄与するだろう。正教への改宗をしたとしても、周囲はカトリックであることから、改宗の手間を省いてくれる。地中海沿岸に拡張するため交易ノードが分散しやすく商人の多さは序盤の財政に貢献してくれるだろう。 | |
異端寛容度+4 | |||
ピュロスの遺産 | Legacy of Pyrrhus | 陸軍指揮官白兵+1 | 軍質向上その1。白兵能力は使用する機会も多いが、序盤の規律や士気に比べると見劣りする。 |
トッコ年代記 | Chronicle of the Tocco | 威信+1/年 | 属国を多く持つ戦略をとるのであれば、独立欲求の低減に貢献してくれるだろう。 |
アルバニア部族とセルビア部族 | Albanian and Serbian Tribes | 傭兵維持コスト-15% | 傭兵を利用するプレイスタイルであればあって困ることはないだろう。うまくイタリア周辺での拡張ができれば、お金に困らなくなるので、終盤以降の恩恵は乏しくなるだろう。 |
知のメトロポリス | Metropolis of Knowledge | アイデアコスト-10% | 有用であるが解放時期が若干遅いのが難点である。 |
ラテン騎士 | Latin Knights | 騎兵戦闘力+15% | 軍質向上その2。すでにこの時期になると騎兵よりも大砲の方が多く利用するため、実感はさしてないだろう。 |
|アドリア海の集散地|Entrepôt of the Adriatic|交易力+10%||ジェノヴァやヴェネツィアノードに近く、交易収支が必然的に多くなる関係で有用である。ただ、+10%はあまり高い方ではない。
力の結束 | Unity in Strength | 規律+5% | 軍質向上その3。軍質向上のアイディアの中でも規律向上は有用であるが、解放時期が遅いのが難点である。 |
![]() | 外交評判+1 | 同盟の維持や、属国統合、参戦要求など高いことに越したことがない。 |
序盤から格上の相手をせざるを得ない関係上、軍事系アイディアも候補となりうるが、うまく外交関係を構築する意味合いでも、外交系アイディアを優先した方が良いだろう。
外交・権勢アイディアは、一長一短ではあるが、NIとしては威信や外交評判がある関係で権勢との相性が良いだろう。他方、序盤で属国を利用する機会は乏しいことから、外交アイディアをとりつつ、包囲網を調整していくのが良いだろう。
内政アイディアは、ミッション等で自国の領地を獲得していく関係やNIの傭兵関連のアイディアを踏まえれば、統治との相性が良いだろう。異端寛容度が高い関係で宗教・人文を急いで取る必要性が低くなっている。正教プレイをするのであれば、宗教アイディアをとりつつ聖戦による外交点削減をすると良いだろう。
軍事系は、交易が豊かな地域であること、NIの規律強化が中盤以降になることもあり、軍質を序盤にあげても量を圧倒できるほどの力がでないことを加味すると、軍量アイディアを取得して量で格上と対等にする方法が良いだろう。
イピロスには、十字軍のミッションが付与されている。
海外逃亡などをしない限りには、ミッションをなるべく進める方向でプレイするとよいだろう。特に序盤のアラゴンとの同盟や教皇領との関係改善は、序盤の少ない拡張先を広げてくれることに貢献するため、率先して達成していこう。
後半には永続的効果を持つミッションもあるため、他の国家に変態するとしても、ミッションを先に片づけてからプレイするのも良いだろう。
なお、「若返りの泉」は出ない可能性もあるため、達成には運が絡む。
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照