各国戦略
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イチマは、アンデス地方にある小国家である。古代ワリ帝国の崩壊後にできた国家群の一つとされ、海岸に近いリマ(現・ペルーの首都)を拠点に、創造神パチャカマクを崇拝する地域の代表者による合議制の国家であったようである。歴史では、1440年頃にクスコ王国のパチャクテクによるインカ帝国の設立により吸収されることとなる国である。
ゲーム上のイチマの特徴は以下のとおりである。
正直、アンデス国家の中でも、チャヤポヤと一・二を争う最弱国家である。幸いなのは交易中心地であることから、ノードの占有率がチャヤポヤと比べても優位にたてるところと、神権国家による階級からの特典の捻出がしやすくなることだろう。しかし、神権制は関係改善に重要な婚姻ができないデメリットが多く、特に序盤の同盟による多数派工作では苦労することとになる。アンデス統一がしたいのなら、金山を保有し開発値も頭一つ抜けているクスコでプレイするのが一番楽であるが、インティの神権国家で統一に心を揺さぶる方は、ぜひプレイをしてもらいたい。
イチマ固有の実績はないため、ここでは基本的には列強1位になる程度を一つの目標として解説する。
基本的な流れとしては、欧州各国と隣接する前にアンデス地方の統一、南米の植民地国家の吸収、メキシコのマヤ・ナワトル国家の吸収、アメリカ大陸の統一になるだろう。
開幕当初のイチマは東に、北西の海岸線にチムー、北の内陸にフイラ、東にワンカの3か国と隣接している。どの国も国力・領土ともに負けている状態である。他の地域であれば、自分より強い国と同盟して殴りかかることとなるが、他国もそこまでの差があるわけではなく、メキシコ地域の国家と違い特殊な宣戦方法があるわけでもないため、まずは他国に攻められないように複数の国家と同盟し、請求権を付けて攻める機会を伺うスタイルとなる。
同盟については、上記の3か国は確実に敵視してくるため、その周辺の国家が対象となる。クスコやキトはアンデス国家の中でも国力があり、上記3国に隣接するため、ぜひ同盟しよう。南の、パカヘスやチャルカなどの南の国家ともできるのであれば同盟したい。外交的孤立を避け、少しでも勢力均衡させるためにも、オーバーしてでも同盟しておくとよいだろう。
請求権を付けるタイミングでは、すでに同盟関係が絡み合って、攻めるに攻められない状況になるだろう。仮に外交的に孤立した国があれば、NOCBでもよいので攻め込もう。
技術の差もなく、他の地域と異なり、技術を進めるには君主点を大量に消費しなければならないため、弱小国家であるイチマでは攻めるのは困難となる。逆に言えば相手も攻めることができないこととなるため、ここから均衡状態が崩れるのを待とう。
待つ間は、軍隊の訓練をさせておこう。技術的な差がなく、軍隊を強化をする方法がほとんどないこの状況では、訓練の有無が大きく作用するためである。また、宗教改革を進めるためには、反乱軍と対峙するため、否応にも人的資源が必要となる。いざというときには人的資源に変えることができるのも、統一を進めるために重要だろう。
均衡状態が崩れるタイミングは2つある。一つはクスコなどの大国が同盟を引き連れて他国へ攻め込むタイミング、もう一つは強烈な反乱軍が沸くタイミングである。インティでは、権威を高めるためにランダムイベントとして反乱軍が沸くタイプものが多い。CPUも例外なく権威を高める方向に進むため、反乱軍が沸くこととなるが、アンデス地域は山岳に囲まれており、防衛側が有利であることから、割と反乱軍にやられるCPUが多い。相手が反乱軍で疲弊している状態であれば、借金して保有限界を一時的に超えてでも軍隊を増やして攻めていこう。統治技術が進めば諜報活動から反乱軍支援ができるようになる。他の地域ではあまり有効に扱えないことが多いが、アンデス地域では上述のとおりインティの宗教改革の関係上、不穏度が高くなることが多く、相手の国力を減らす方法として有用である。
開始当初のヒスンカイファは白羊朝・黒羊朝からなる中堅国家に囲まれ、さらにその外側に、オスマン・マムルーク・ティムール(又はその後継)の大国が行く手を阻む形になる。
NOCBによる拡張以外は初手自力で拡張することは困難である。沿岸プロビがないため海外逃亡戦略も使えないため、当分は外交をしながら情勢が動くまで機会を待つこととなる。オスマン・マムルーク・ティムールのいずれか又は複数と同盟ができれば幸いだが、序盤は国力の差からなかなか同盟を結んでくれない。幸い実績を取る分にはオスマンは敵とはならないため、オスマンの同盟国であるアナトリア周辺の君侯国と同盟して機会を待とう。
できれば黒羊朝とは当分は仲良くしたいので敵対的ではない世界を引きたい。白羊朝は黒羊朝よりも比較的弱く最初の拡張先にならざるを得ないので、敵対的でも気にする必要はそこまでない。
白羊朝は、ある時期を過ぎるとアナトリアの君侯国に攻め入ることが多い。相手が西に行っている最中に東から首都を制圧しよう。幸い白羊朝の軍隊規模はそこまでではないので無理をすれば互角の戦いができる。
仮に白羊朝がオスマンと同盟しても、恒久的請求権の関係で途中で同盟関係が崩壊することが多いのでWCを狙わないなら気長に待ってみるのも手である。その場合、アナトリアの君侯国との同盟もなく孤立してすることになるので、オスマンにとられる前に宣戦しよう。
土地を割譲する際には、オスマンを刺激しないよう隣接を極力控えつつ北側の小規模の正教会国家への拡張ができるよう割譲しよう。
コーカサス国家は、北のモスクワ以外はせいぜいモルダビアかテオドロ当たりとしか同盟は組んでいないことが多い。またそれぞれの国家がいがみ合ってることも多いので、各個撃破しつつ領土を切り取っていこう。クリミアや大オルドなどのイスラムの遊牧民国家と同盟を結ぶのもありだが、この地域は確実にモスクワ(ロシア)が南下してくるため、防衛戦争に巻き込まれる可能性があるので注意したい。
グルジアやイメルティなら中核州を国外に持っていたりするので、うまく再征服を利用したい。グルジア当たりは黒羊朝が拡張してくることが多いので、それまでに割譲できれば良し、できなければ属国にして再征服を狙うのもよい。
トレビゾンドはオスマンとの同盟前にすると国境隣接による関係悪化もあるため、できれば同盟を結んだ後の方がその後のプランが安定する。
たまにモスクワと同盟を組んでいる国もいる。その場合はモスクワが参戦できないよう、迂回宣戦や戦争疲弊中に宣戦しよう。モスクワは割と借金で来れないことが多いので粘り強く待ちたい。
コーカサス周辺を領有することができれば、オスマンやマムルークなどの大国と同盟しやすくなっているだろう。また黒羊朝の東側のティムール(又はその分離国家)が黒羊朝と対峙していることが多い。
うまく同盟を結び好感度が溜まるか、他の宣戦に便乗する形で攻め入りたい。攻め入る際には、アルメニアやイラクの属国開放をして再征服CBがあると効率よく領土割譲ができるだろう。
あわせてカスピ海周辺の小国も共闘しているすきに攻め入るなどの工夫をしつつ領土を拡張しよう。ただしティムールが崩壊しない場合は無理に刺激をしない方が他の方向に集中しやすい。
アナトリアとペルシアの間の地域を領有することができたら、次はシリアを領有しているマムルーク朝に拡張していくこととなる。
しかし、オスマンの進行が早い場合、オスマンがシリアの一部をマムルーク朝から奪っている可能性がある。幸い白羊朝の土地を持っていればオスマンの恒久的請求権がつかないため拡張には制限がかかるはずなので、オスマンと共闘しつつ、拡張先を潰すようにマムルーク朝から土地を割譲しよう。特にオスマンがキプロスを領有している場合、アレクサンドリアなどのエジプト沿岸も獲得されるおそれがあるので気を付けよう。
マムルーク朝は何度かオスマンなどと共闘しながら宣戦していけば無理なく全土を併合することができる。その間アラビア半島への拡張、北の遊牧民への宣戦などを行いつつ、国力を増強させよう。コーカサス以北はロシアの恒久的請求権が付く土地であるため、オスマンをうまく扱えるようであれば、ロシアの拡大を阻止しつつ北への拡張をしていくのもよい。ついでにオスマンの継戦能力も削ることができるので一石二鳥になりやすい。
うまくオスマンの侵略を歯止めできれば、この時点で実績を獲得することができるだろう。しかし、拡張が遅れるとアレッポ周辺の土地を領有されていた場合には、最終的にオスマンに宣戦する必要が出てくることがある。軍事力に大きな差がある場合は、あせらず仲良くしながら、マグリブ・東アフリカ・ペルシア・インド・インドシナ方面への拡張していくのもよい。オスマンは対欧州に注力するため基本的にこちらが刺激しない限りはオスマンから同盟を切られることはないだろう。
幸い東アフリカはその時点で対抗できる国家もいないことが多く、場合によってはマムルーク朝がインド洋周辺の島を領有していることがあるので、そこを踏み台にうまく拡張していきたい。ティムールが健在の場合は、無理してペルシア地域に攻めずに、海からインド南端に攻めていくのもよい。
オスマンを倒せるぐらいの国力が付いた当たりで、スペイン・フランスなどの西欧諸国と連携しつつオスマンに宣戦しよう。海軍力が整わなくとも、コーカサスや国境付近に要塞を築いていればオスマンの戦力を分散させることができるので、うまく立地を活用したい。
ヒスン・カイファの周辺はイスラム教スンナ派の国家が多く、初手から宗教系のアイデアを取る必要はあまりない。またNIには軍事系の効果が多く、軍事系のアイデアもそこまで急ぐ必要はない。序盤は金銭面や外交面での遣り繰りが重要となるため、「経済」か「交易」による収支の改善か、「外交」による同盟構築、「権勢」による属国併合の活用を考えていきたい。AEはオスマンかペルシアの強国当たりと同盟ができれば恐れることはなく拡張できるだろう。
「人文」・「宗教」については、前述のとおり実績解除までの流れでは改宗する機会が少なく、ミッションによって請求権を取ることもできるため、「宗教」の強みである聖戦を使う機会は少ないため、「人文」の方が活かせる機会が多いだろう。
アラビア海沿岸プロビを獲得した当たりで探検か拡張を取って海外進出していくのもよい。時間が間に合えば、インドシナ半島当たりのおいしいプロビを取ることもできるので検討に値する。
イクター制で選べる3つの効果はどれも使い勝手が良いため、臨機応変に使い分けていこう。序盤の大国との同盟には外交評判+1が、マムルークのエジプト地域などの再征服CBがない大国のプロビ割譲時にはコア化コスト-5%があると、効率的に拡張できるだろう。
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